大垣山岳協会

養老山 2023.10.29

養老山

月報「わっぱ」 2023年12月(No.505)

【 一般山行(杉本眞次氏追悼登山) 】 養老山 ( 858.9m Ⅰ△ ) SK

  • 日程:2023年10月29日(日)(快晴)
  • 参加者:L.TS、OH、OT、SD、SE、SK、TM、NH、NY、HT、FT、FM、FI、MY、MK、MT
  • 行程:岐建駐車場7:00=養老公園無料駐車場7:30-養老の滝7:55-林道分岐8:05-笹原峠9:20-小倉山9:40-養老山9:55~(追悼式、昼食)~11:00-小倉山11:15~11:30-もみじ峠12:50-林道分岐13:45―無料駐車場14:05=岐建駐車場15:00(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:養老(名古屋5-3)[北緯35°16′/東経136°31′]

 杉本眞次さんは、名古屋の方ながら奥美濃に代表される道なきヤブ山を愛され当会に入会、まさにヤブ山のエキスパートだった。病に倒れられ、いったん山にも復帰されたものの、ついに帰らぬ人となられ、その追悼登山が計画された。当初は赤兎山~大長山の予定だったが、北陸方面の晩秋の不安的な天候で野坂岳に変更、さらに当日朝養老山に再変更。太平洋側はすこぶるつきの快晴である。

 養老の滝を経て、有料駐車場で登山届を出し、しばらく林道を進むと分岐がある。右に折れるともみじ峠を経て笙ケ岳に向かうルート、われわれは左に折れ養老山をめざす。養老の滝の上流にあたる沢をまたぎ、対岸に渡ると、ジグザグの登山道となる。養老山というと養老公園の延長のように思い甘く見がちだが、濃尾平野の西端に、養老-桑名-四日市断層帯による逆断層活動で形成された山なので、標高は900mにも満たないながら、なかなかの急登。この周辺で滑落死も発生しているので気は抜けない。

養老公園無料駐車場
養老の滝

 途中、平野側に張り出した三方山に立ち寄る。濃尾平野と木曽三川、その水源となる周辺の山々の展望がほしいまま。

 笹原峠で養老山地の稜線上に出ると、アップダウンはゆるやかになり、あずま屋のある小倉山を通過。10:00 養老山に到着。一等三角点ながら、三角点周辺は樹林に覆われ、今は全く見晴らしがきかない。山に立つにこやかな杉本さんの遺影を中心に記念撮影。

 山頂直下の見晴らしのいい林道の平らなところで、杉本さんの遺影にワンカップを備え追悼式を行う。今日はどうしてもご都合で出席できなかったNT理事長の心のこもった哀悼の辞に、皆ほろりとする。

頂上すぐ西の林道で、杉本氏を偲び献杯

 追悼式の場所からは西に霊仙山、その背後に琵琶湖、さらに西から北にかけては杉本さんの愛された滋賀・福井・美濃の山々が。西から南にかけては、御池岳から藤原岳、そして御在所岳、奥に鋭い鎌ヶ岳、その先に伊勢湾が展開。

 養老山を後に小倉山を経て下りかけると、東から北にかけてのパノラマが展開。能郷白山、屏風山、高賀山、恵那山などなど。杉本さんは『ぎふ百山』も『続ぎふ百山』も完登されていたから、眼の届く限りの山ほとんどを登られたことでしょう。

 帰路は稜線を北にたどり、もみじ峠から下山にかかる。13:00無事林道に降り立つ。往路での分岐に出て、14:15無事駐車場へ。予定変更にはなったが、杉本さんの愛した多くの山々を眺めつつ追悼山行を滞りなく終了した。

<ルート図>

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