大垣山岳協会

三国岳 2023.10.22

三国岳(奥美濃)

月報「わっぱ」 2023年12月(No.505)

【 一般山行 】 三国岳 ( 1209m △なし ) KF

  • 日程:2023年10月22日(日)(晴れ)
  • 参加者:CL.SD、SL.NT、KF、SM、NY、HT、HM、FT、FI、MY、YC
  • 行程:岐建駐車場5:00=道の駅夜叉ヶ池の里坂内5:50~6:00=夜叉ヶ池登山口6:40~7:05-夜叉ヶ池8:45-夜叉ヶ池山9:50-三国岳11:35~12:20-夜叉ヶ池山13:40-夜叉ヶ池14:25~14:40-夜叉ヶ池登山口16:05=岐建駐車場18:00(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:美濃川上(岐阜11-3) 、広野(同10-4)[北緯35°40′/東経136°17′]

 9月3日に平家岳を体験山行し、入会後初の山行が今回の「藪こぎ」となりました。私の体力・技量で大丈夫かと心配でしたが、丹生さんに『こんな登山もあるのかと勉強になるよ』と言っていただき、勉強の為に参加させていただきました。登山を始めてまだ数ヶ月の私にとっては「藪こぎって何?」「激藪?」山に関して?ばかりの状態です。ワクワクドキドキ。

 私は登山そのものだけでなく、諸先輩方の登山談議を聞くのも好きです。移動中の車中で飛び交う山の会話は、聞いているだけで面白いし勉強になります。登山口に車を駐車する際も『車は山側には駐車するなよ。落石があるかもしれないから』と丹生さんに教えて頂きました。なるほど。本当にこういった経験に裏付けされた教えは貴重でありがたいです。私たちメンバーが到着した時既に2、3台の車が停まっていました。全て山側に!

 登山口で支度をしている時に野生動物(鹿?猿?)の雄叫びを聞きました。山は野生動物のすみか。お邪魔します。

 1時間程登ると幽玄の滝に出ました。滝は2段になっていて太くもなく細くもなくその名の通り優雅で上品で、紅葉したうるしの葉が滝をより一層味わいのある趣にしていました。数か所飛び石をしながら沢を渡り、覆いかぶさる様な夜叉壁に圧倒されながらも神々しさに見とれ、岩場を登りきるとその先に夜叉ヶ池が現れました。ハート型に見えるという事でカップルがやって来るそうですが、その効果はいかに。ハート (♡) を見てのんびりしているどころでは無く、これから先が本日のメインイベント「藪こぎ」なのです。池から5分程の夜叉丸にストックや椅子をデポしていざ三国岳へ。夜叉丸からは赤布をつけながら進みました。初めての経験でとても勉強になりました。個人山行でも使っていきたいです。

深い笹薮を分けて三国岳へむかう

 ひたすら藪をかき分け踏み倒して進みます。藪に足をとられて倒れようが、額をこすろうが、腿に刺さろうが、ただただ前進あるのみ。少しでも立ち止まってしまうと目の前の佐藤CLを見失ってしまいます。「見えませ-ん。どこですか-」と助けを求めること数回。これは一人では遭難です。ストックをデポした夜叉丸から2時間半程かけて三国岳に到着、昼食です。

 その後気合を入れなおして下山開始。赤布のお陰で夜叉丸まで35分短縮の1時間50分程で着きました。残るは藪無しの登山道のみ。キクラゲやサワガニを見つけたりして山を楽しみながら登山口に到着です。

 一つショックで残念な事がありました。藪こぎの邪魔になるからと、夜叉丸にデポしておいたストック2組と椅子が盗まれたのです。1本ストックの人の分だけが無事でした。悲しいし悔しい現実です。

 今回の山行は初めて経験する事が多くとても収穫が多かったです。CL佐藤さんにはペースを落としてもらい後ろを気にかけていただき、メンバーの皆さんには助けていただいたり教えていただいたりとありがとうございました。お陰様でとても有意義で楽しい山行になりました。これからも宜しくお願い致します。

<ルート図>

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