大垣山岳協会

追悼 奥美濃のエキスパート杉本眞次さんへ

TOPICS・随想・コラム

月報「わっぱ」 2023年9月(No.502)

追悼 奥美濃のエキスパートSSさんへ

常任理事 TS

 常任理事のSSさんが8月11日に亡くなられました。思えば2年前の8月、三方岩岳と野谷荘司山のリーダーとして山行を終えた駐車場で数人の若い女性会員から「Sさん、沢登りに連れて行ってください」との要望に快く対応されていましたね。数日後の急な入院でその願いは果たされることなく、今回、淋しく悲しいお別れになってしまいました。

 平成19年に当会に入会された時には、既にアルプスをはじめ数々の山に登っておられ、岐阜の山は当会の美濃百山、A級、B級、C級のほとんどを既に登頂済みでした。会の山行リーダーとしても、冬の雪山、スキー、夏の沢登り、岩山から藪山まで幅広く活躍して頂きました。

 奥美濃の山が大好きと自認されていて、旧徳山村の三等までの三角点全点、岐阜県の一等、二等点を全点踏破されていました。また、「ぎふ百山」「続ぎふ百山」の山も全部登頂されるなど、次々と目標を立てて実行されました。その計画の中に突然入院、手術が飛び込んでくるとは御自身も思ってもみなかったでしょう。しかし、大きな手術の山を乗り越えた半年後には仲間と一緒に百々ヶ峰や各務原アルプスにゆっくりと登れるようになり、その気力と回復力にみんなが驚きました。

 今年は年男に当たり、1月には兎走山(トノヤマ)に登り、総会にも元気なお顔を見せてくださいました。2月には仲間と美濃広瀬の雪山にも登られ、皆で復帰を楽しみに待っていましたが、叶わぬ願いとなりました。そちらに行かれたら、SYさんとゆっくり山談義をしてくださいね。これまで色々とありがとうございました。心からご冥福をお祈りいたします。

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