大垣山岳協会

橙色の花の絨毯を敷いたような大栗山 2023.08.18

夏焼城ヶ山

【 個人山行 】
夏焼城ヶ山 ( 889.4m Ⅲ等△点 )、月ヶ平 ( 937.7m Ⅲ△等点 )、大栗山 ( 915m △なし )
ST

  • 日程:2023年8月18日(金)
  • 参加者:ST、他3名
  • 行程:浅間神社駐車場8:25→林道登山口8:40→夏焼城ヶ山9:30~9:45→ブナの木峠9:58→サンガ坂登山口10:30→月ヶ平11:05?11:15→林道11:40→キツネノカミソカミソリ入口(昼)11:50~12:20→大栗山12:40→峠12:50→月ヶ平13:20→サンガ坂14:00→ブナの木峠14:25→城ヶ山14:40?14:55→登山口15:25→浅間神社15:40
  • 地理院地図 2.5万図:根羽

 友人から豊田市稲武町にある大栗山ではオオキツネノカミソリが丁度見ごろなので見にいかないか?とお誘いを頂いた。花を見るだけでは物足りないないので、恵那山、御嶽、大川入山の展望がよい夏焼城ヶ山から大栗山を往復するコースとした。

浅間神社

 夏焼城ヶ山は本来ならば大井平駐車場から登るのだが、暑い時期なので、標高627mの浅間神社から登れば30分もショートカットができるので神社に停めさせていただいた。

 神社の右側には城ヶ山の標識があり、そこから少し登るとすぐに大平からの林道にでた。林道を歩くとすぐに登山口に着いた。

焼城ヶ山登山口

 登山道は傾斜が徐々にきつくなってきたが周りは植林帯で薄暗く余り暑くはない。時折林の隙間から涼しい風が通り気持ちが良い。整備され歩きやすい雑木林の登山道を進むと後500mという表示板があり、後200mと表示板が続く。急坂の連続できついと思いながら登っていると登山道脇に何とも可愛らしい花が咲いていた。

ミヤマウズラ 花の形がお化けのQ太郎、クリオネに見える。

 この蘭はぽつんと一輪だけ咲いていた。友人が月ヶ平までいくともっと沢山咲いていると言ったので楽しみだ。山頂が見え階段を登りきると立派な展望台が有る城ヶ山に着いた。ここには太平洋戦争中アメリカ軍の戦闘機を見張る監視塔が設置されていたとのことだ。

 展望が開け御嶽山や恵那山が見えるはずだが、雲に覆われていてはっきりしない。

正面に恵那山や御嶽山 右方向に大川入山と蛇峠山

 ここから月ヶ平に向かう。急な階段の下りと登りを進むとブナの木峠に着いた。地質や気温のせいか美濃のブナ林と木肌が少し異なっている感じがする。積雪が少ないせいか枝が高く伸びていた。

所々に大きな岩が点在していた尾根道は風が吹き抜け涼しい。

 緩いアップダウンの有る尾根道を快適に進むとサンガ坂登山口に着いた。一旦車道に降りて歩き大栗山方面の看板を確認して再度登山道に入る。

鈴鹿にあるブナ清水と雰囲気がよく似ている。

 尾根を登りきると標高937.7mの三等三角点月ヶ平の山頂に到着しひと休みした。

 ここから大栗山方向に向かうと登山道の脇には目を凝らさないと分からない様な小さなミヤマウズラが沢山咲いていた。花が小さいので写すのがけっこう難しい。

花の大きさは3mmほど、二つ目の花を見ると鶉か。

 月ヶ平から広葉樹林に覆われた登山道を進むと林道にでた。少し降りてから通行止め(車両)の表示が有った大栗山作業道に入る。暫く歩くとオオキツネノカミソリの標識がある登山道と合流した。

この階段を上がると群生地と大栗山

 ここで昼食を摂ってから、急な階段を登る。オオキツネノカミソリが少しづつ現れて山の斜面一帯に花の群生地となった。

ブナ林の斜面一帯が橙色に染まっていた。
ヒガンバナ科の多年生草本球根 有毒植物

 花の群生地は保護のための金網で囲まれて、周回して歩けるように階段が造られていた。群生地からつづら折りに登ると見通しのない樹林帯の中に標高915mの大栗山山頂に着いた。

 帰りは大栗山から月ヶ平に合流する登山道を歩きそこから夏焼城ヶ山に戻った。キツネノカミソリの花の時期はもう最盛期は過ぎていたが充分堪能できた。

<ルート図>

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