大垣山岳協会

2023年7月夏季岩講習・芥見権現岩 2023.07.23

岐阜権現山

【 岩登り講習会 】 芥見権現山 岐阜市芥見 NT

  • 日程:2023年7月23日(日) 晴れ
  • 参加者:CL.NH、SL.HT、OY、KM、KM、GM、ST、SD、SM、SK、TM、TS、NY、NT、MY、YC、YM、体験1名
  • 講習時間:8:00~13:00

 我が会は例年5月と7月に岩登り講習を行っている。7月夏季講習はNLの下17名+体験参加1名で行われた。今回はビレイ講習中心のA N班と基礎のロープ結び、三点支持での登下降、懸垂下降の技術習得のB H班に分けて講習を行った。

 リードの生命はビレイヤーが握っている。教える方も教えられる方も真剣でなければならない。ロープがセットされた状態で登下降が上手になったとしてもクライミングをマスターしたとはいえない。リードとビレイが出来る様になって初めて登山が理解できる。

 足場の良いゲレンデではつい手抜きをしてしまいがちだがセルフビレイは必ずしっかりとる。立ち木を利用する場合は丈夫な木を選び根元に近い位置にとる。現代は器具が発達しビレイデバイスを使用するが正しい使い方を習得する。グローブも摩擦に強いものを使用する。時折素手を見るがゲレンデクライミングしか知らないからだ、絶対に真似をしない。

 ビレイヤーはリードの一挙手一投足から片時も目を離さず緊張を継続する。この信頼関係が有ってこそリードは思い切って行動でき良きザイルパートナーが生まれる。

 体重や体格が倍ほども違うパートナーのビレイを行ったC嬢、セルフビレイをきっちりとってビレイデバイスを使いこなせばリードが墜落しても必ず止められる。

 互いにザイルを結び合うことをアンザイレンという、信頼関係が有るからオーバーハングにも挑める。岩を登る目的だけで結ぶザイルは工事現場で使用するロープと一緒だ!

 B班ではHリーダーの下で先ずロ-プ結びの講習から行った。ダブルフィシャーマン、エイトノット、クローブヒッチ、簡易ハーネス、クレムハイスト等、新会員が多い中であるが経験や予習をしているようで熱意を感じ安心した。

 メインザイルにブルージック、クレムハイスト結びで実際に滑り止めの効果を確認した。

 ロープ講習の後は固定されたメインザイルにブルージック結びやクレムハイスト結びを使用して三点支持によるクライミングの練習を行った。終了点ではセルフビレイの重要さを口酸っぱく教えられた。

 本日体験参加のAさん長い手足を会員に羨ましがられていた。あっという間に終了点へ岩が小さく見えた。頼もしい仲間が増えそうだ。

 身体がほぐれて来たので岩場を変えてトライした。ジムへ通い秘密の特訓をして来た方もいるようでスムーズに登って行く、頼もしい新会員が増えてきて嬉しい。

 体験参加のAさんも「楽しい、楽しい」を連発して果敢に挑戦、四季を感じることの出来る日本の山が大好きと言う。我が会の「ヒマラヤからハイキングまで」のモットーと合いそうだ。

 この日も暑かった、陽射しを避けて岩場の下の木陰で昼食休憩をした。オニギリやパンと共にこの頃は女性陣の間でソーメン派が増えつつある。暑くて食が細る夏は冷たくてのど越しの良いものが食べやすい。筆者は冷キシメンにしたが美味しかった。

 今年の岩講習はこれで終わった。後は個人や仲間でそれぞれレベルアップを目指していただきたい。7月、8月と沢登り計画もあり講習で培った技術を生かして欲しい。体験参加のAさんからは入会の意志を早速頂いた。我が会の歴史の中で二人目の青い目の会員が生まれた。雪山での活躍も期待できそうだ。完


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