大垣山岳協会

岩登り講習会 芥見権現山 2023.07.23

岐阜権現山

月報「わっぱ」 2023年8月(No.501)

【 岩登り講習会 】 芥見権現山 NY

  • 日程:2023年7月23日(日)(晴れ)
  • 参加者:A班 CL.NH、SL.TS B班CL.HT、SL.SD
    OY、KM、KM、GM、ST、SM、SK、TM、NY、NT、MY、YC、YM、体験参加1名
  • 行程:先発準備組 三城交番西駐車場5:00
    三城交番西駐車場6:00=岐阜東部クリーンセンター6:45-講習場所7:30~昼食・講習修了13:15-クリーンセンター駐車場13:30=三城交番西駐車場14:15(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:岐阜北部(岐阜4-3)

 近年の暑さは異常だ。猛暑、酷暑、厳暑。記録的な暑さが続いている。地球規模での気候変動が予測不能な異常気象をもたらし、顕著な大雨により地元の百名山である伊吹山が土石流により登山道が崩壊し入山禁止となっている。鍛錬の山として利用していたのに残念だ。

 梅雨明け宣言がされた最初の週末、芥見権現山の岩登り講習会に参加した。 総勢18名、先発組は5時、後発組は6時に集合した。先発組には事前にトップロープの準備をしていただく。参加者の安全確保のための重要な作業である。感謝の念に堪えない。

 今年度2回目の岩登り講習会。信頼のおける熟達者の指導を受けながらの緊張感はあるが安心安全な講習だ。今回も何か得るものがあるように講師の言動に注意を払い、自身の成長に繋げたい。

 7時半、クリーンセンターに到着。体験参加のイタリア国籍のAさんと合流。流暢な日本語で挨拶があった。場の雰囲気を明るくしてくれるような陽気な方である。舗装路を歩き、鬱蒼とした登山道を登るとほどなく岩場が見えてきた。

 今回は参加者も多く2班に分かれる。A班はビレイ、B班はロープワークおよび三点支持による登攀の講習となった。B班はHリーダーによるロープワークの講習、エイトノット、ムンターヒッチ、クレイムハイスト、プルージップ、ダブルフィッシャーマンズノット等々、前回の参加から日が空いているメンバーもおりなかなか苦戦状態。

 小生はA班のビレイ講習に参加させていただいた。N CL、T SLによる基本、注意点の説明。登りは4拍子の持ち手移動で登攀者の邪魔にならない程度のテンションを張ること、下りはATCのストッパーに摩擦をかけながらの握り手の送り出しを学んだ。また先輩の方々の手本となる動きを観察した。

 ビレイヤーは登攀者の命を預かる役割。責任重大だ。絶対に失敗は許されない。神経を集中させ登攀者の動きを注視しながらロープを操る。何度か練習を重ねると登攀者の動きに合わせてリズムをとり手が動くようになった。この動作が自然に出来るよう反復練習し、次回講習会までスキルを維持したい。

 暑さは厳しいが随所に木陰があり予想していたよりはしのぎやすい。場所を移動して上段の岩壁での講習に移る。ほぼ垂直のそそり立つ壁と夏空のコントラスト。ジリジリと太陽は照り付ける。登攀に挑戦。前回5月の初トライ時余裕は全くなかったが、今回は2回目で多少の余裕がある。手掛かり、足掛かりを取りながら慎重に登る。折り返し点につくと、見渡す眺望を眺め下降した。

 12時、昼食となる。木陰で一時間ほど歓談する、その後ロープを回収し13時半クリーンセンター駐車地に到着。解散となる。

 今回の講習会は、岩登り、ビレイまで体験できて得るものが多かった。このような講習ができるのも、事前準備、後処理と裏役に回っていただくCL,SLのおかげだと感謝したい。


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