【 月例山行(岩) 】 岩登り講習会・芥見権現岩 丹生 統司
今夏は剱岳にて合宿の予定である。その為に岩登り講習会を6月に続き7月も2度計画した。今回は合宿を想定し当日のチームごとに行った報告である。(上写真は廣瀬提供)
- 日程:2022年7月24日(日)晴れ
- 参加者:L.中田英、PL.平木勤、PL.後藤正、尾内順、内牧真、加藤美、北川稔、清水克、竹森せ、田中恵、丹生統、廣瀬美、三輪唯、村田美、山本知、吉田千
- 地理院地図 2.5万図:岐阜北部
ゲートを跨いで老洞峠へ続く舗装された道を進むと権現山の中腹に今日の講習場所の権現岩が見えた。岩場へは峠の手前で左に照葉樹林の中へ踏み跡が案内した。
岩場の下で中田班(八ツ峰)、平木班(源次郎)、後藤班(本峰)に分かれて岩場を選択、本峰往復班は最左の岩稜で講習を行った。先ずはロープ結びの復習からスタート。
本峰往復班は剱岳の登山道を想定してホールド、スタンスの豊富な岩稜を選び登下降を何度か繰り返した。安全を期してザイルにクレムヘイストまたはブルージック結びをして行った。
登り終えて大事なのはセルフビレイ(自己確保)である。何より自分の生命が守れなくてはザイルパートナーの命は守れない。懸垂下降も必須の講習でバックアップをとって行った。
クリーンセンターを足下に背中に日を浴びて攀じた、乾いた岩が靴底に吸い付くようで快適だった。
講習も3時間を超え岩場に慣れて飽きてくる。中田Lの八ツ峰班に合流して正面壁にチャレンジした。クライミングはビレイ者との呼吸と信頼が大事である。(写真は廣瀬提供)
先ず中田Lの模範登攀、岩を歩くように足で登る、流石、滑らかで無駄な動きが全くない。今登っているルートは「権兵衛の種まき」ユニークなルート名である。他にも「タンスに権現」や「ままごん」等々あって楽しく愉快にしてくれる。
続いて廣瀬女史がリードクライムに挑戦、上手だ、安心して見ていられる。
後藤Lの本峰班から加藤女子が挑戦、ホールドやスタンスが無いとぼやきながらも完登、クライミングシューズも新調し、我が会女性先陣のやる気に脱帽である。
平木L源次郎班からは山本女史が負けられないと挑戦した。講習会の経験しかない彼女だが見事なバランスで登り切った。
三輪君は長く山から遠ざかっていたが今季に山道具を新調して復帰した。約6ケ月の訓練でこのフェースを登るまでになった。昔取った杵柄があるとはいえ73才の気力に脱帽である。
ロワ―ダウンや懸垂下降は壁と直角になるようにして歩くように降りる。いい姿勢だ。
熱い一日で有った。午後13時30分にザイルを回収して権現岩の岩登り講習会を終えた。次週は石水渓で講習会、剱岳の夏合宿へ向けて頑張るぞ。完
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