【 個人山行 】 テレマークスキー 黒沢口から御嶽山 ( 3067m Ⅰ△ ) 平木 勤
- 日程:2021年5月14日(金) 晴れ
- 参加者:単独
- 行程:六合目駐車場8:00-七合目8:45-女人堂9:45-2800m下降点10:50-女人堂12:35~13:00-七合目13:25-六合目駐車場14:00
- 地理院地図 2.5万図:御嶽山
新緑の頃のR19を走るのは珍しい。若葉からこぼれる木漏れ陽をかい潜って御嶽山へ向かう。予想外に早い梅雨入りを目前にした貴重な晴れ間。タイミングよくゴールデンウィーク出勤の代休をもらう事ができた。これを利用しない手はない。
雪の状態が心配だったが、麓から見る限り中腹以上の山腹にはまだ十分な雪が残っていそうだ。乾いた道路を六合目駐車場に向けて駆け上がる。
ウィークデーゆえ他に来訪者はいないだろう、と踏んでいたのだが駐車場には2台の車が停められていた。スキーだろうか、登山だろうか。
8時と遅い出発になった。それでも山頂や稜線を目指すつもりがない今回、特に問題はない。のんびりとスキーハイクを楽しもう。
この時期、登山道脇に何時もはある雪は残っておらず笹が茂る。この様子だとどこまでスキーを担ぐことになるのかわからない。
七合目、一ノ又小屋に近づくにつれて残雪が多くなった。小屋を越えた所からはシール歩行も可能になる。意外と早く肩の荷が軽くなって助かった。
雪が切れた場合、登山道の方が有利と考え登山道を辿った。が、雪は豊富で上部まで繋がっていた。一部、シール歩行に手こずった所もあったが。
針葉樹林帯を抜けると斜度が緩くなり雪原が広がる。ここを滑るだけでも楽しそうだ。
乗鞍岳や中央アルプスを見ながら女人堂に向かう。女人堂から見上げた本峰はどの斜面にも雪が残る。ただ、継子岳の方は黒い地肌の露出が多い。
黒岩までは尾根上に雪はなく右手斜面をトラバース気味に登る。岩室山荘下の斜面を登るかどうか迷ったが折角だから登ってみた。
山荘横、覚明堂下の沢筋で滑降準備。この斜面にはゴロゴロとした岩が姿を現していた。例年なら雪の下になっている所だろう。
さていよいよ滑降開始、と思った途端に転倒。予想外に雪が腐っている。
それにストップスノーが混じりスキーが取られる。今の僕の力では何ともならない。それでも楽しいのは何故だろう?
数年前、中田君と滑って気持ちよかった大斜面に移る。今日はここを滑るのが目的の一つだったのだ。上部はやはり雪質が悪くて慎重に滑る。下部で斜度が緩くなってくると雪質がやや良くなっていい感じになった。
広々とした斜面だが下部で集束して狭い谷になる。谷に入る前に滑降を終了して登り返す。
岩室山荘下の斜面まで戻り逆方向の斜面に向けて滑降。こちらは中盤あたりから滑りやすくなった。もっと落ちようかと思ったが欲張らず途中から女人堂側へトラバース。
女人堂上の斜面も雪がつき、いいバーンに見えた。気持ちよく滑れるかな、と思いきや意外と腐っていてスキーを取られた。が滑っているうちにコツがわかってきて下部では楽しくターン。
女人堂脇で中央アルプスを眺めながら休憩。今シーズンはスキーを担いであるく山行が多かった。それに比べれば今日のはいい方だろう。
休憩後は登山道沿いの雪を拾って下降。7合目までスキーで下りられた。
一ノ又小屋で名古屋からの単独スキーヤーと出会った。ロープウェイ側の尾根を利用したようだ。登りはよかったが下りは薮できつかったそうだ。
今回、薮が出ていると予想してスキーでは初めて登山道沿いを利用したが正解だったようだ。
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