【 個人山行 】 能郷白山 ( 1617m Ⅰ△ ) 丹生統司
- 日程:2020年2月15日(土)曇りのち晴れ
- 参加者:L 丹生統、吉田千、佐藤大
- 行程:林道ゲート6:35-登山口7:40-前山10:55-山頂12:50~13:40-訓練13:45~14:10-登山口17:25-ゲート18:20
- 地理院地図 2.5万図:能郷白山
今週末は雨予報であったが前々日になり急転晴れ予報に変わった。急遽先日中止した能郷白山を再計画して何名かに声掛けしたらSD、YTが応じてくれた。
例年登山口の渡渉が厄介だったが昨年はパイプの簡易橋があり助かった。貧雪の今年橋は撤去されていたが例年のように雪代で増水しておらず楽に渡れた。
早朝硬かった雪が緩みだして「ワカンを装着」した。SD君は夜勤明けで一睡もしていないが関ヶ原より遠い長浜から駆けつけて2度目の雪山山行に志願した。
昨年の積雪期講習で赤布の目印つけを若丸山で行ったが1年ぶりの実戦をYTにお願いした。見事後輩の前でその成果を発揮して欲しい。
イソクラと本峰を横目に前山のトラバース、雪面に笹が起き上がっており今季の貧雪を象徴している。
冬季のイソクラは白いピラミッド、白い花嫁、白い妖精など白の形容で紹介されることが多いカラコルムのチョゴリザを思わせる。超貧雪の今季は白い肌を破って藪が立ち上って肌荒れが目立ち可哀そうだ。
ブナの古木の逞しさに惹かれる、風に叩かれ重い雪は枝一杯に絡んで梢を軋ませる。それが折れてもまた芽を出し、捻じれても上に延びることで見事な枝ぶりの芸術が生まれた。
樹木の無い雪面での目印設置の為用意した竹を雪面に立てる。立てた竹の上は割っており赤布を挟む、手袋を着けていても作業しやすいように加工しておく。
山頂にはカラーの山名坂があった。明日は天候が崩れる予報であるが概してその前日の天候は暖かく空気も澄んで視界に恵まれることが多いのだが本日は曇天。視界は良好で御嶽から北アまで眺められたがレンズを通すと何が何やら、白山をバックに登頂写真を撮ったが肝心の白山は全く写っていない。
誰もいない山頂で3人遅い昼食タイムをとった。昨日はバレンタインデ―YT嬢から気遣いのチョコをいただいた。山頂は冷たい風が吹き抜けていたが普段女性に縁のない男二人は寒さが和らいだ気がした。その後僅かな時間だったが山頂直下の斜面を利用して滑落停止の意義を説明して基本動作訓練を行った。
訓練を終え前山へ尾根を登っていると天候は俄かに回復し青空が広がった。白山の白さが際立っていた。
駐車地到着頃にはランプの世話になると予想されたがフキノトウを発見すると構わず旬を捜す、春がそこまで来ている。そういえば我が家の庭でフクジュソウが黄色い花を開いていた。
6時を過ぎてランプを点灯した、薄暗くなった谷から見上げる空に星が輝いている。若い頃は岩を抜けると暗くなろうが目的地まで歩くのが茶飯事だった。若者二人にそんな昔話をしながらゲートの駐車地を目指し早足で歩いた。完
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