月報「わっぱ」 2015年12月(No.409)
【 月例山行 】 尾城山 ( 1132.9m Ⅱ△ ) 成瀬 徳幸
- 日程:2015年11月1日(日)
- 参加者:L.衣斐剛、他13名
- 行程:大垣7:00=国道41号=国道256号=御宮有本林道脇登山口9:30-休憩所9:55-尾城山頂上10:40~11:40-登山口12:25=大垣16:00
- 地理院地図 2.5万図:小和知
岐阜県白川町内で佐見川に沿う国道256号を走る車窓から霜で白くなった田んぼが見える。もう冬の装いをした佐見地区。かつては「陸の孤島」だったそうだ。まるで桃源郷のように朝の光を一杯に浴びながら茶畑が拡がる。民家の軒下にはつるされたばかりの干し柿がきれいに整列している。
やがて前方に形の良い尾城山が見える。林道に入るといきなり二頭の鹿に遭遇、あやうく衝突するところだった。林道沿いの登山口には立派な案内板。16世紀ごろ築かれた城(砦程度のもの)が尾根上にあったことが山名の由来らしい。
登山道は終始、広い沢に沿って緩やかに延びている。ヒノキ、スギの人工林の中である。樹齢20年ほどの若い木が多かった。下草刈りや枝打ちは行われているようだが、間伐は不十分と思われ、もやし状の薄暗い林が続く。これでは地表の植生も乏しく豪雨災害にも弱いだろう。近年、登山中にこのような手入れ不足の放置林を見るたびに残念な思いを抱く。
休憩所を過ぎしばらくすると、人工林内に「佐見川源流地点」の看板があった。その先辺りで、樹林は明るい落葉樹に変わり(写真①)、急登の後、白川町と加子母(中津川市)の境界稜線に達し、加子母からの登山道と合流。ここから頂上までは5分。ササが刈払われた快適な頂上に達した。
我が会選定の美濃百山A級30山を完登した竹森さん、加藤さんの発声で万歳三唱した。北北西に小秀山、その右隣りに御岳が見えた。御岳は左半分が噴火による火山灰で白く見える。尾城山頂上には立派な標石、東屋が整備されており、東白川村からの登山道を示す標識もあった。
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