大垣山岳協会

見当山 2014.11.23

見当山

月報「わっぱ」 2014年12月(No.397)

【 一般山行 】 見当山 ( 1352.1m Ⅱ△ ) 田中 善幸

  • 日程:2014年11月23日(日)
  • 参加者:L.竹森せ、村田正、佐竹良、丹生統、藤井利、鈴木正、後藤友、古林定、清水浩、桐山美、大野益、犬飼芳、林旬子、後藤正、清水友、杉野一、山田哲、成瀬徳、田中善
  • 行程:大垣7:00=国道21号=東海北陸道岐阜各務原IC=ひるがの高原SA(スマートIC)=デイリー郡上ゴルフ場駐車場8:50-林道終点9:20-稜線出合9:40-見当山10:55~12:00-稜線からの降り口13:00-林道終点13:15-駐車場13:40~55=大垣15:00
  • 地理院地図 2.5万図:大鷲

 ひるがの高原SAで参加者19人全員が合流。絶好の天気予報だが、白い雲が回りの山並みの上に浮かぶ。東南にとがった鷲ヶ岳がすぐ確認できたが、目指す見当山は分からない。東方向にゆるやかな尾根の連なり。あれが見当山なのかなあ、と思ったが、山らしくないので、その奥にあるのだろうか。

 ゴルフ場の駐車場からは頂上付近に雪を抱く大日岳、その北方には銀白に化粧した別山が横たわる姿が見えた。しばらく、未舗装の荒れた林道を歩き、ショートカットしながら林道終点に着く。ここから本格的な登山道だ。スギの人工林が消えて、ブナ、ミズナラ、トチなどの広葉樹二次林。葉を落とした林内は日の光をたっぷり受けて明るい。数日前に降った雪が所々に薄く残っていたが、苦にならない程度。各所に古いオリエンテーリングの標識があり、急斜面には横木を敷いた階段があったが、道は手入れ不足のようだ。

 稜線上のピークに出る切り開き地があり、樹間から鷲ヶ岳や白山山系の白い峯々が見えた。ここから、反時計回りでぐるりと尾根筋を回りながら進む。頂上まで7つの峯を越える、いや9つだと言う人もいる。「ハイキングコースP11」と記した標識があり、以前ハイキングコースとして整備したようだ。造りっぱなし荒れ放題の好例と言えよう。

 尾根道では背よりも高いネマガリダケが両側から被さる。頂上に近くなるに連れて密度は増すが、激やぶというほどでもない。

 最後の急な斜面をササをつかみながら上がりきると、50㎡ほどの切り開きのある山頂に達した。西側に大日岳、別山、その奧に頂上がうっすらと白い荒島岳が見えた。期待していた白山山頂部は雲に隠れていた。切り開きの西端で一本のミズナラの古木が逞しい枝を威勢良く空にむけて突きだしている姿(写真①)が印象に残った。

写真①

 多少の降雪は予想していたが、わずかな綿切れのような雪が日陰に見えただけ。風もなく、寒さを感じない温度だった。

 ところで、山名の由来についてあるHP氏は「郡上高原にあって、少しだけ頭を持ち上げているだけの山なので、ひるがの高原から見ても、見当がつかないことからか」と推定している。朝、ひるがの高原SAから見た緩やかな山並みが見当山だったことを考えると、その説が正しいのかもしれない。私はその凡庸さの内にどこか隠れた魅力がありそうな山容だと思った。

<ルート図>

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