【初級冬山講習】 見当山( 1351.9m Ⅱ△ ) 丹生 統司
今季初の冬山講習は杉本眞次リーダーの下、11名の参加で「ひるがの高原東の見当山」で行われた。駐車地の郡上高原カントリークラブ周辺は積雪量が60㎝ほど有りルートも自在にとれて初級雪山訓練には最適であった。
- 日程:2021年2月14日(日)晴れ時々曇り
- 参加者:L.杉本眞、大谷早、小栗敦、清水友、竹森せ、丹生統、藤野一、堀洋、村田美、宮澤健、山本知
- 行程:郡上高原カントリークラブ駐車場8:00-尾根取付8:35-見当山頂10:00~11:00-駐車地12:10
- 地理院地図 2.5万図:大鷲
初級雪山訓練ということで先ずツボ足で雪に慣れることからスタートした。ひるがの周辺は冷え込みが厳しく雪は堅く締まっていた。
長良川源流の水と書かれた看板と水源が有り柄杓が有った。軟水で美味しかったようだ。
初めてワカンを履く新会員へマンツーマン以上のペアで指導、懇切丁寧が会のモットー。
林道から尾根に取り付くが急斜面ではワカンの蹴り込みが浅く爪で旨く雪を捉えねばステップを壊して後続に迷惑をかけることになる。最初は誰でもうまくは行かぬもの。
斜面を登ると明瞭な尾根となった。山桜の古木が有って撮影していると置いていかれた。今日の冬山初心者は強者揃い、まごまごしていられない。
ブナの根元付近に傷がある、太く長い単一線の場合はシカによるものが多い。熊は三本ほど平行に鋭く細く深い、それに上に向かって点々と三つ又は四つの爪痕が続いている。
1286mのピークに立つと東に山頂が見えた。真っ直ぐ東に向かい斜面を登れば山頂だが今日は講習である。尾根芯を忠実に逆C字状に弧を描くように辿って山頂に立つ計画だ。
尾根を忠実に辿るのは山登りの基本である。尾根の峰を忠実に歩くことで支尾根の分岐が発見しやすく迷い込みの防止につながる。ワカン歩行も板について成果は上々。
白樺とダケカンバの林が白い斜面に続いていた。自由自在に気まぐれに歩いてワカンで落書きをしよう。
1340mのピークから10m下降して20m登り返す最後の急登、喘いでいる人は皆無、優秀。
雪質に恵まれたことも有るが全員元気に山頂へ。初めてだと自分で自身のワカンを踏んで転倒する人がいるのだが今回はいなかった。
山頂到着、恒例の万歳三唱。奥美濃の山は他に登山者が居なくてコロナ禍でも安心、安全、気兼ねを必要としない。このゲレンデが今のままであってほしい。
山頂からは銚子ヶ峰から三ノ峰、別山を経て白山へ続く山並みが見えるはずであるが低い雲に隠されて裾野のみ、山頂部を隠していた。
下山は真西の1268mのピークを目指して山頂斜面を下った。これまで地形図講習登山やヤブ山登山で赤布付けを何度か行って来た。先陣争いが起きると期待したが譲り合って成果を確認出来なかった。残念である。次回からは指名でトップをお願いする。ともあれ初級講習とすれば大成功、L杉本様有難うございました。完
コメント