月報「わっぱ」 2013年3月(No.376)
【 一般山行 】 鉄嶺山 ( 673.0m Ⅲ△ ) OM
- 日程:2013年2月3日(日)
- 参加者:L.OM、NT、OS、KH、GT、KM、KS、ET、KM、KS、YT、HK、OH、OY、OK、SK、SE、IY、WY、MM、TY、OK、SM、OY、NH
- 行程:大垣7:30=藤橋道の駅8:00=登山口(揖斐川町坂内坂本)8:30~50-588m峰10:10-主稜線コブ10:30-鉄嶺山11:00~12:00-鉄嶺峠12:45-588m峰13:15-登山口13:45=大垣15:00
- 地理院地図 2.5万図:美濃広瀬
大垣に近く低山の雪山を楽しめる山なので、25人もの大賑わい。坂本集落から鉄嶺峠を経て横山に至る波線歩道が今でも2.5万図に載っているが、今日はこれを進む。この道は明治35,6年に今の国道303号が整備されるまで、揖斐川町下流域と坂内村、さらに近江を結ぶ歴史の長い山道であった。今はほとんど廃道なのだが、波線記載は消えないでいる。10日前の下見では、全く雪はなかったが、先週末の大雪で登山口から輪かんを装着。トップを交代して進む。雪質は前日の雨で適当に締まっていてトレースは付きやすい。
斜度がきつくなりやぶも混じりコース選びに手間取る箇所も出てきた。後ろから修正アドバイスの声がかかる。平坦な588峰を越えると再びかなりの急斜面。トップは悪戦苦闘。やがて主陵線上のコブにでた。雪面が伸びる尾根筋を歩くのは心地よい。間もなく、広い雪原の中に広葉樹の若木がまばらに生える鉄嶺山頂に着いた。風も無く、温かな日差し。横山ダムの向こうの天狗山、小津権現山、花房山などの白い峰々を見ながらお昼休み。積雪は1m以上あり、棒で突いて三角点を探したが見つけることはできなかった。

下りは鉄嶺峠経由とする。峠で江戸時代から旅人の安全を念じてこられた石の御地蔵さまに参拝。経た年月の割にはきれいで新鮮なお顔の御地蔵さまであった。峠からは古道のルートをとる。雪の斜面をトラバースするが、倒木があり輪かん歩行に苦心する人もいた。588m峰から登山口までコースを外さないように各自思い思いに下った。
坂内村史によれば、明治の大野・池田両郡地図には西横山―坂内坂本間の山道の尾根辺りに「鉄嶺」と記載してある。峠の名、山の名、どちらともとれる書き方である。山名を用いてその山すその峠の呼称とする例は少なくない。その逆もあるだろう。だから、最初に鉄嶺峠(くろがねとうげ)の呼称があって、後で近くにある山の名にそれを借りたのではないかと思う。

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