月報「わっぱ」 2013年1月(No.374)
【 週日山行 】 五葉松 ( 567m △なし ) 村田 正春
- 日程:2021年12月12日(水)
- 参加者:L.村田正、小倉繁、久世勝、鈴木正、清水き、竹森せ、桐山美、岩田嘉、米山多、高橋美、森範宏、大城幸、加藤冨、大杉す、田尾智
- 行程:大垣6:00=桑名東IC=名阪国道板屋IC=林道北在家中津川線=出雲谷川出合付近に駐車9:05-五葉松10:40~50-東海自然歩道出合11:30-西島峠11:50-加太不動滝分岐13:10-林道北在家中津川線入口13:47~25=大垣17:15
- 地理院地図 2.5万図:鈴鹿峠
桑名に向かう車中で、真っ赤な太陽が東の地平線から浮かび上がるのを見て歓声をあげた。絶好の登山日和になりそうだ。下山してくる予定の林道三叉路に車一台を止めてから出雲谷川の橋近くで駐車。薄暗い人工林内の川沿いの林道を歩き出した。
東海自然歩道となっている平坦な道をしばらく進み、右手に堰堤のある沢の右岸尾根に取り付いた。歩道はなく、けもの道らしい薄い踏み跡を追い、急斜面を上がる。ただ、時折古い赤テープが現れ、登る人がいることを示していた。やがて、斜度はゆるくなるが、気を緩めることの出来ない痩せ尾根が続いた。花崗岩地質が雨により風化して激しい浸食を生じる鈴鹿山系によく見られる地形のようだ。
尾根は北に向かい頂上かと疑った二つほどピークを越えた後、ガイドブックの記述の通り大きな岩が重なったピークが現れ、そのすぐ先に頂上があった。
山名の五葉松をみんなで探したがどこにもなかった。割に新しい山名板2枚が木に付けられていた。アカマツなどの樹木の中で眺望はない平凡な頂上。みんなで写真を撮るのにも苦労するほどの狭さだった(写真①)。
山行計画では、五葉松から奧の山(593m)、経塚山(623m)の三つのピークを反時計回りで登る長丁場の行程とした。そこで、五葉松に別れを告げて真西に伸びる尾根を進む。踏み跡はほとんどなく、分岐尾根が幾つもあり、方位確認をしながら痩せ尾根を急降下。時折見かける空色のビニールひもを追いながら進む。鈴鹿山系にまだ、このようなルート識別の難しい山があることを再認識。小さな谷の合流地点に下りると、東海自然歩道が上がってきていた。
枯葉に埋もれた出雲谷川の源流部沿いの自然歩道を進み、西島峠を越える。当初、ここから尾根沿いに奧の山に向かう予定だったが、時間的な余裕を考え、奧の山を割愛することにして、自然歩道を進む。一帯の林野は三重県でも屈指の山林王、諸戸林業の持ち山で、スギの美林に覆われている。右手を流れる谷は椿谷右俣。白い花崗岩の廊下状の谷底に澄みきった流れが見られた。左岸側に経塚山へ向かう尾根道があるはずだと、注視しながら歩いたが、目印テープを一つも見つけられなかった。経塚山への尾根はどんどん離れてしまう。
経塚山南麓にある採石場から巨大な重機の轟音が聞こえてきた。
加太不動滝に向かう東海自然歩道と別れ、椿谷の渓谷を抜け出て、車1台をデポした地点に戻った。そこに、北西に向かうゲート付き林道が伸びていた。近くの枝打ち仕事の人に聞くと、この林道が経塚山への道だという。だが、もう時間切れであきらめた。
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