【個人山行】横山岳東峰(1130m 三角点なし) 滋賀県木之本町金居原 NT
積雪期の横山岳は幾度か登っているが西面の菅並側に限られていた。南面からのルートを求め地形図を眺めていて金居原登山口の奥に東尾根へダイレクトに突き上げる支尾根を見つけ挑んだ。急登の連続でヘロヘロとなりつつも奥美濃の絶景を堪能した報告である。

- 日程:2026年2月21日(土) 天候:快晴
- 参加者:NT(単独)
- 行程:金居原登山口9:16-東尾根合流11:53-阿蘇岳分岐12:36-横山岳東峰13:44~14:05-阿蘇岳分岐14:34-東尾根分岐14:53-金居原登山口16:03
- 地理院地図2.5万図:美濃川上
金居原登山口には5台ほど駐車していたが既に9時を過ぎており誰も居なかった。林道から田跡に植林されたと思われる杉林を沢沿いに歩いた。雪は堅くツボ足で問題なかった。

駐車地から20分ほどで目的の尾根末端に着いた。渡渉は2度行った。尾根の末端でワカンを履いたが写真で見るより傾斜は強く堅雪だ、ピッケルを持って来るべきだった。

桧の植林帯が高度で100mほど続いた。傾斜が強く雪は堅い。ワカンよりアイゼンの方が効率的と思われたが持参していない。日頃口酸っぱく装備の手を抜くなといいながら・・・

東隣の金居原コースの尾根を眺めて稼いだ高度を確認する。この尾根に取り付いてから一片の目印も見ていない。ダイレクトに東尾根へ突き上げる最短ルートと思えるのだが・・

2月とは思えぬ暖かい日だった。気温が上昇し斜面の雪が緩みだすとへばって来た。岩が現れキノコ雪跡が行く手を阻み越せない。右に左に迂回する度に退化した体力を痛感した。

西に墓谷山738mが見えているがマダマダ向こうが高い。雪が緩んだとはいえ、くるぶしまでも埋まってはいない、情けないがこれが実力、衰えた体力をひしひしと感じた。

標高750mで東尾根に合流した。ダイレクト尾根の取り付きから高度で400mを登っただけで体力は相当消耗していた。此処まで来ればトレースが有ると期待していたのでガッカリだ。

東尾根へ出ると傾斜は落ちたが阿蘇岳との稜線は未だ遠い。タムシバがネコヤナギの芽のような蕾を膨らませておりブナの芽も赤く色づいて春が近づいていると感じた。

金居原コース分岐到着目前に下山して来る登山者を見た、登って来る私を見て近寄りかけたが急に方向を変えた。片手のGPSを見て自分の下山方向と違うのに気付いたようだ。

入山以来誰にも会っておらず人恋しさがあったがGPSから目をそらさぬ彼を見て声を掛けそびれた。阿蘇岳へ向かって降りて行ったが此処で多人数に踏まれた足跡に出会った。

横山岳は菅並側から延びる北尾根に古木や大きなブナが多く一見の価値がある。東尾根は細く若木のブナが多く丸身を帯びた緩やかな尾根と相俟って美林であると感じた。

既に12時を大幅に過ぎており下山して来る登山者と次々に出逢った。15人ほどもいただろうか、挨拶を交わすごと一様に東峰からの大絶景を興奮気味に語っていた。

山頂へ上がりきる斜面で展望が開けると北の上谷山1197mと少し東に離れて三国1208mや三周ヶ岳1292m等が重なって一つの山塊で見えた。

山頂の展望である。三周ヶ岳から右に高丸1316m、烏帽子山1242m、その背後に一際白い白山2702m、離れて能郷白山1617m更に離れた手前のピラミダルな山容は蕎麦粒山1296m。

更に南東に目を転じると長い尾根を南北に延ばして大きい山塊の金糞岳1317m、その南に延ばした尾根の奥に写真では見辛いが伊吹山1377mの丸い山頂部を肉眼で確認出来た。

遅い出発とヘロヘロの体力も重なって山頂到着が遅くなり人気のない快晴無風の頂で絶景を独り占めし贅沢で優雅な20分のランチタイムを過ごした。
下山は踏み跡のしっかりした阿蘇岳経由の金居原コースに誘われたが山頂出発が14時を過ぎており最短距離の往路を引き返した。急傾斜の緩んだ雪は踏み抜きを幾度か発生させたが2時間弱で駐車地に着いた。山頂下で声を交わした下山パーティーと奇しくも登山口で到着が一緒になり早い下山に驚かれていた。この尾根は積雪期限定だが最短コースでありお勧めである。完


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