大垣山岳協会

紅葉真っ盛り秋山登山・若狭駒ケ岳 2025.11.23

若狭駒ヶ岳

【一般山行】若狭駒ヶ岳(780.1m 三等△) 福井県若狭町 NT

 当会11月の一般山行はFI.Lの下9名の参加で福井県若狭町の若狭駒ケ岳で行われた。昨年天候不良で中止となってのリベンジ登山であるが今年は天候に恵まれ素晴らしい紅葉を楽しんだ。そして山頂稜線のブナの原生林に北陸の山登りの奥深さを感じた。

<ルート図>
  • 日程:2025年11月23日(日)  天候:晴れ
  • 参加者:L.FI、OS、KM、GY、NT、MY、MT、YN、YT
  • 行程:河内川ダム駐車場8:17-キャンプ場休憩室9:06-若狭駒ケ岳10:18~11:09-河内川ダム駐車場12:56
  • 地理院地図2.5万図:古谷(宮津4-4)


リーダーは此処より階段地獄が始まりますと宣言した。そして熊追いのピストルを鳴らした。

九十九折に階段を登ると急斜面をトラバースする道となる。3ヶ所ほど障害物の倒木を跨いだり潜ったり、ダム湖の車道が真下に見える傾斜地で有るので慎重に越えた。

いよいよ本格的な階段地獄が始まったようだ。今日のメンバーは兵揃いで結構なハイペースに思えるのだが全員黙々と登って行く、カメラを構えた途端に離されていく・・・

ヘロヘロとなって音を上げる寸前だった、傾斜が落ちた標高420mの台地に着くとリーダーの「休憩!」の声に助けられた。周りのコシアブラの黄葉が綺麗だった。

標高480mから緩い下りになると両脇のドウダンツツジが赤く色づき行く手の頭上を覆っていた。メンバーは一斉にスマホを取り出すとカメラマンに変身していた。

使用されていない古いブロック造りの建物を過ぎると広場になっていた。車道のような広い道を進むとシンボルツリーのような大きな落葉松の黄葉に思わず「綺麗!」と声が出た。

大きな幹の肌が爆ぜて荒れたでっかいケヤキの高木とコシアブラ等が黄緑から黄色へ変化する周辺の黄葉とがマッチして素晴らしく撮影タイムが長くなってしまった。

丸みを帯びた緩やかな斜面を覆い尽くす落ち葉の絨毯が登山道だけでなくプラ階段まで隠して時々道を踏み外した。帰りは足を取られぬ用心が必要と自身に言い聞かせた。

森林公園広場に休憩所を兼ねたような真新しい避難小屋とトイレが有った。トイレはエアコン付きとかで賑わっていたが小生は使いそびれた。

その広場近くのモミジの紅葉が艶やかで素晴らしかった。紅、橙、黄色の3色混合で陽光を受けて輝いており全員を足止めて見とれ最高の紅葉狩りとなった。

高度が増すごとに周辺はブナが多くなって見頃の紅葉が少なくなり渋い黄色と茶色が多くなった。落ち葉の絨毯も更に深さが増して膝にやさしくなった。

標高700mを越えると尾根のブナが一際大きくなった。重い雪に鍛えられてか地上からさほど高くないところから太い枝を広げている。雪深い山で見るブナの特徴である。

標高750m、南の滋賀県朽木から延びて来た高島トレイルとの合流点ピークである。藤野リーダー曰く、此処からの300mは熊川トレイルと高島トレイルが被っているそうだ。

ブナの間を縫うように北に進む、山頂まで高度で約30mである。標高差が無い分皆さま足取りが軽くて早いのなんの、カメラを構えている中にブナの木立へ消えていく。

U字状の谷と緩やかな斜面とブナ林、それを埋める落ち葉、女性的で柔らかな山肌に見とれ足を止めて魅入った。我々が知る奥美濃や鈴鹿のV字状谷とは全く違っていた。

点名・寺山780mⅢ等△、三角点石柱は1mほど高い岩の上で有った。山名柱も背後にあった。三角点後方の山は百里ヶ岳931mと思われる。

集合写真後に久方ぶり万歳をする予定であったが他の登山者が2名登って来たので止めた。

東の展望が開けておりランチタイムは伊吹山を眺めて過ごした。伊吹から少し離れて霊仙山、御池岳と続く鈴鹿の山並みが南へ連なって、その西側は薄い雲海で埋まっていた。おそらく雲の下は琵琶湖で夜半の放射冷却が霧を発生させている、「放射霧」というようだ。

雲に浮かぶ伊吹と鈴鹿の山並みと琵琶湖を埋める雲海、青空を幾筋かの雲が流れて少し物悲しい晩秋の空、ランチタイムは絵画を眺めているような時間だった。完

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