大垣山岳協会

笠松山 2017.07.20

笠松山

月報「わっぱ」 2017年8月(No.429)

【 週日山行 】 笠松山(1271.4m 飯田) 清水 照子

  • 日程:2017年7月20日(木)
  • 参加者:L小倉繁 他12名
  • 行程:大垣7:30=大垣西IC=飯田IC9:30=梅ヶ久保公園9:45~9:50-笠松山山頂12:00-展望台12:30~13:20-梅ケ久保公園14:50=大垣17:10

 笠松山は標高1271mの山。地図で見ると、近くの展望台からは南アルプスの南部が展望でき、眼下には飯田市街を見ることができる。

 9:50標高744mの梅ケ久保登山口を出発。登山道の周辺はササユリの保護区域になっており、所々黄色のササユリが目を引く。薄紫のギボシも見ごろを迎え、自然の美しさに思わずうっとりとした。林道を進むと、周りはスギ、ヒノキ、アカマツの林である。足元を見れば、ホタルブクロが可憐に咲いている。ツリガネソウによく似ている。ササユリ、ホタルブクロにせよ、ネジバナ、オカトラノオにせよ、山の花は花や幹が華奢にできている。包みたくなるような気にさせられる。


 30分登るごとに小休止をとるが、額からも体全身からも汗が滴り落ちる。11:30梅ケ久保・笠松山の分岐にさしかかり、標高は1114mになっていた。山頂まで残り157m、あともう少し。12:00頂上に到着し、ここで昼食をとろうとしたが、1人の女性が悲鳴を上げる。お腹にヤマビルがついて、シャツに血が滲んでいる。場所を変え、展望台で昼食をとることにする。展望台からは、南アルプスの山々、仙丈ケ岳や北岳、さらには茶臼山などが一望できると期待したが、あいにく霞がかかり、どの山頂も眺めることはできなかった。しかし、たわわに実をならせたグミの木があり、皆とりついて頬張った。甘酸っぱく、ほんのり渋みがあり、なんと自然の実の美味しいことか。自然の恵みに深く感謝した。

飯田市内を望む

 13:20下山開始。付近に33番目の観音様が祭られている。下山途中、分岐点までに8体の観音様に会えた。その後大原まで観音様が置かれており、大原が1番目であった。どの観音様も皆、お顔やお姿が異なり、真新しく置かれたものから古びたものまで多様であった。逆回りに大原から登ると、観音様の表情も違って見えたかもしれない。今回の山行では、山の花々の可憐な美しさ、自然の恵み、巡礼するかの如く観音様との出会い、ヤマビルとの遭遇等々、沢山の経験を得ることができ、楽しい山行であった。

<ルート図>

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