大垣山岳協会

母袋烏帽子 2023.12.10

母袋烏帽子岳

月報「わっぱ」 2024年1月(No.506)

【 一般山行 】 母袋烏帽子 ( 1340.8m Ⅱ△ ) FI

  • 日程:2023年12月10日(日)(晴れ)
  • 参加者:CL.MT、SL.FT、OM、ST、TS、FM、FI、MY、MK
  • 行程:三城交番西駐車場7:00=駐車地8:20~8:35-登山道入口8:55-母袋烏帽子10:35-11:25-駐車地12:55~13:05=三城交番西駐車場16:20(解散)
  • 地理院地図2.5万図:那留(岐阜1-2)[北緯35°53′/東経136°58′]

 今日の一般山行は、岐阜百山の母袋烏帽子。この山は本によっては母袋烏帽子岳となっているが、「岐阜百山」(岐阜日日新聞社)や大垣山岳協会編の「美濃の山」(ナカニシヤ出版)では山名に山や岳がついていない。そして、国土地理院の地形図には山名が表記されていない山である。

 9人のメンバーで大垣を出発し母袋温泉スキー場を目指した。高速道路を走っている途中は濃い朝霧に覆われていたが、現地に着く頃には予報とおり青空が広がっていた。

 チェンソーアートが展示されたスキー場の駐車場に車を停め、大きなカヤの木の下を通ってバンガローが点在するキャンプ場の道路を通って登山口を目指した。登山口には母袋烏帽子岳と書かれた立派な道標が立っていた。登山口からはヒノキの植林帯となり、木の根っこ道が続き、2ヶ所ほど急登を登ると登山道に残雪が出てきた。

 尾根に出ると「白樺の道」と書かれた標識があり、そこから先はブナやダケカンバの自然林となった。上空には真っ青な青空が広がり、葉の落ちた木々の間から、真っ白な大日ヶ岳や白山を覗き見ることができた。御嶽山や乗鞍岳が見える1296mのピークで大休止。そのピークを越えると、両側に笹の生えた登山道となり、簡易トイレが設置されたところを過ぎて300m程進むと、山頂が見えてきた。駐車場を出発してちょうど2時間で二等三角点がある母袋烏帽子の山頂に到着した。

母袋烏帽子頂上で参加者一同

 山頂は一部樹木で視界が遮られてはいるが、素晴らしい展望で、北西方向には白尾山、烏帽子岳、毘沙門岳、その奥には荒島岳、東南方向には乗鞍岳、御嶽山、中央アルプス、恵那山を見ることができた。

 朝スキー場の駐車場は気温8℃で寒かったが、山頂は風もなく気温は18℃もあって、ポカポカ陽気の中、のんびりと昼食休憩を取った。

 山頂からは登ってきた道を下り、1時間半で駐車地に着いた。予定ではスキー場の母袋温泉に入る予定であったが、営業していなかったため、やむなく別の温泉に行くことにした。

 早い時間に下山できたため、スキー場近くの「燻り豆腐」を製造販売している工房に寄り、酒の肴に燻り豆腐を買い求めた。また、その工房で「新酒を祝う蔵開き」の案内チラシを貰い、蔵開きの会場へも立ち寄って新酒を買い求めた。そのあと、近くの道の駅に併設された「やまと温泉」で疲れを癒して帰路についた。

 今回の山行は植林帯を登る時間が長く、山頂での展望以外あまり特筆すべきことはなかったが、おまけの楽しみを満喫して皆満足して帰ってきた。

 天気予報で当日は12月としては記録的な高温になると言っていたこともあり、冬山装備は何も準備して行かなかったが、標高が高くなって登山道に残雪が出てきたのを見て、軽アイゼンくらいは持って来ないといけなかったなと反省した。

 幸い軽アイゼンを使うような状況にはならなかったが、今回のように当日の気温が高い予報であっても、標高が高くなれば残雪が残っていて、場所によっては凍結している可能性もあるので、やはり時期、標高に見合った装備を準備して登山に臨むべきであると自省した山行であった。

<ルート図>

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