大垣山岳協会

母袋烏帽子岳 2017.04.02

母袋烏帽子岳

月報「わっぱ」 2017年5月(No.426)

【 月例山行 】 母袋烏帽子岳もたいえぼしだけ ( 1340.9m Ⅱ△ ) 米山 多津子

  • 日程:2017年4月2日(日)
  • 参加者:L.衣斐剛、丹生統、安藤正、後藤友、竹森せ、林旬子、岩田嘉、桐山美、米山多、成瀬徳、大野単、岡本雅、越智洋、山口朗、清水照、大谷早、小栗敦、馬場靖、阿部育
  • 行程:大垣7:30=東海北陸道各務原IC=岐阜大和IC=上栗巣集落=母袋温泉スキー場駐車場(岐阜県郡上市大和)9:10-1296m地点11:00-母袋烏帽子岳12:10~13:00-駐車地14:45=大垣
  • 地理院地図 2.5万図:那留

 リーダーは予定の小倉繁雄さんの体調不良により、衣斐さんが勤めることになった。母袋温泉スキー場駐車場には雪はなかった。既に営業は終了していて、閑散としていた。林道を歩くことわずかの登山口には残雪が点在していた。緩やかな尾根筋を暫く登り、やがてスギの樹林帯に入る。

 雪面が増えガチガチの凍結。キックステップしてもはね返される。「アイゼンを付けよう」とリーダーからの声。アイゼンを初めて付ける人、久しぶりに使う人もいて、少々手間取る。使用が予想される山行前には家で装着訓練をしておくこと、付ける際は山側に向いて片膝を地面に付けてするように」とのアドバイスを受ける。

 軽アイゼンで随分、歩きやすくなった。標高1200m辺りの尾根筋では視界が開けて、左手に白山本峰、別山、野伏岳などの銀嶺が横一列に勢ぞろい。みんなの「ワーッ」の歓声が響く。でも、積雪は1mほどありそう。日差しの照射のせいか、雪が腐りはじめ、時折、片足が「ズボッ」と落ち込み「アッ」とか「オッ」の声が上がる。1296m地点を過ぎ何度か小ピークを越えると簡易トイレがあった。雪がドアをふさぎ、使えなかった。

 前方にピークが見えてきて、頂上はあそこだ、の声に勇んで進むが、一つ前の峰だった。まもなく先行したリーダーから山頂到着の笛の合図が聞こえた。2等三角点は雪の中に頭を出していた。先に登った人たちが掘り出したらしい。山頂(写真)はブナなどの広葉樹が疎らに生え、眺望は最高。

 風もなく、春の陽光が暖かく降りてくる。

 北北西に白山主峰群、東北にゆったりと噴煙をたなびかせる御嶽、西側には美濃の雪山が見渡せる。下山では雪面が一層ゆるくなり、片足ずつ、踏み落ちる難儀を強いられた。輪かんを持てばと反省した。

<ルート図>

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