大垣山岳協会

夏風が吹き抜ける山頂・金糞岳 ~ 白倉岳 2021.08.29

金糞岳

【 月例山行 】  金糞岳( 1317m △なし )・ 白倉岳( 1270.7m Ⅱ等△ ) 丹生 統司

 金糞岳から白倉岳の稜線は琵琶湖の湿気を含んだ夏風が吹き抜けて実に心地よい所だった。

<ルート図>
  • 日程:2021年8月29日(日) 晴れ
  • 参加者:CL.林旬、SL.丹生統、安藤正、岩田嘉、小倉繁、小倉幹、加藤美、金光鏡、桐山美、柴田悦、高橋文、竹森せ、宮川祐
  • 行程:大朝登山口9:00-大朝・鳥越道分岐9:10-金糞岳10:15~30-白倉岳11:10~12:10-金糞岳13:00-大朝登山口14:10
  • 地理院地図 2.5万図:近江川合

 鳥越峠の約1㎞手前標高1000mの大朝登山口は駐車場(5~6台)が完備されている。擁壁に赤字で金糞岳、黄色で大朝口と書かれ登山口は判りやすい。

 登山口から高度で約50mの登りだが大汗を掻いて鳥越峠からの道に合流した。そこはブナの葉をゆする風が吹き抜けており大汗の額を風上に向けると心地よかった。

 尾根はブナの二次林で株立ちが多かった。樹間を滋賀側の東俣谷川から風が吹き抜けて実にここちよい。誰かがブナの木立にハンモックを渡して昼寝がしたいと言っていた。

 道が深くえぐられて時折足場が高くなったり遠くなったり歩き辛くなった。陽が当たりだして周りの樹木が低くなったことを感じる。

 周りの樹木が低くなるとナナカマドの木が多くなった。実が少し赤く色づいており秋が近づいていると感じた。足元には薄紫色でラッパ状のツルリンドウの花を見つけた。

 南を振り返ると伊吹山と北尾根、奥伊吹スキー場のコースが見える。ということはその右中央の高みはブンゲン、スキー場の左奥の山は貝月山だ。

 遠くに御嶽山が霞んで見える。左に乗鞍、右に離れて恵那山が特異の山容。その手前の山並みは高賀山から瓢ヶ岳、今淵ヶ岳だ。そしてその手前の山並みが雷倉からタンポ、西台山である。写真中央の山は小津権現山で、高屋山を従えた小津集落からの長い尾根が特徴的だ。

 北に白山、大きなコルを挟んで右の山は奥三方、三方崩だ。その手前は能郷白山から東へ県境稜線、右端は荒島岳だろう。中央の山並みは蕎麦粒山、小ソムギ、五蛇池山、黒津山で天狗山は写真に入りきれない。左最手前の山は湧谷山、丁子山である。

 金糞岳山頂到着、山頂は風が吹き抜けておりここに居座り弁当を広げたい誘惑にかられる。が今日のメンバーに軟弱者はいない。取り敢えず本日の最高点であり記念撮影をした。

 今日の目的地は此処ではない、15分ほど休憩すると重い腰を上げて白倉岳目指して出発。

 白倉岳への道は樹木が更に低くなり尾根の左右が見渡せた。左は伊吹山とその裾野に長浜市街と琵琶湖が見下ろせた。右手側には蕎麦粒山と能郷白山、その奥に白山が霞んでいた。

 金糞岳から白倉岳へは高度で90m一旦下る。鞍部を過ぎて振り返ると金糞岳が北に長い尾根を延ばしていた。

 白倉岳山頂手前に大岩が2個見えてその横を先行者1名登っているのが確認出来た。我々だけと思ったがやはり物好きはいるものだ。

 クロマメノキが既に紅葉していた。ブルーベリ―のような黒い実が美味しいが今年は長雨のせいなのか一粒も見当たらない。

 ホツツジの花、既に花期を過ぎて散っていたがこの木だけ僅かに残っていた。

 白倉岳山頂着、ここで昼食休憩とした。陽射しは有ったが風が吹き抜けて夏の照りつけるような陽射しは無かった。東に金糞岳を見て各々距離を取って車座になり弁当を広げた。

 点名・深谷1(Ⅱ等三角点、1270,7m)石柱は一片の欠けもなくなく洗ったように綺麗だった。

 山頂滞在約1時間の昼食休憩は話題も豊富であっという間に過ぎた。金糞岳へ90mの登り返しの辛さは有ったが吹き抜ける風に助けられて全員元気に大朝登山口に降り立った。完


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