【初級冬山講習】 丸山(1786.0m Ⅱ△)、初河山 (1613m) 大谷早苗
- 日程:2018年4月22日(日) (21日(土)前泊)
- 参加者:L大橋辰雄 他5名
- 行程:
- 4月21日(土)大垣浅中運動公園駐車場15:00=白山中居神社駐車場16:30(泊)
- 4月22日(日)泊地5:30-大杉登山口7:00-神鳩ノ宮避難小屋9:15~9:35-丸山頂上11:00~11:40―初河山頂上13:20~13:30―大杉林道16:45-白山中居神社駐車場17:40
- 地理院地図 2.5万図:石徹白(岐阜1-3)、二ノ峰(金沢4-4)
4月21日午後4時半、白山中居神社駐車場に到着。付近にはミズバショウやザゼンソウが咲き、雪山もいよいよ終わりに近づいた感じで、明日登る丸山への期待が膨らんだ。
翌日は全国的に真夏日や夏日だったようで、大変暑い日になった。駐車地から大杉林道を大杉登山口に向け歩き出すと、直ぐに汗が吹き出す。除雪が完了し登山口まで車で入れるかと少し期待したが、重機が道の真中に止められ車は通行止めになっていた。林道に雪は全く無かったが大小さまざまな落石がかなりあり、危険を感じ注意しながら歩いた。道端に咲いているキクザキイチゲやフキノトウを愛で、雪解け水で増水した川音を聴き、春の息吹を感じながらの林道歩きもまた楽しと、長い林道を歩いていった。
予定より早く7時に大杉登山口に到着。小休止の後、いよいよ登山道に入る。取り付くと直ぐに急な石の階段が続き、雪が出てきた。雪はしまっていて歩きやすい。10分で天然記念物の石徹白の大杉に到着。そこから雪原を歩き、周りの山々の景色に見とれながら小休止。3月に登ったばかりの野伏ヶ岳も雪が大分解け、白と黒のコントラストが映えドーンとそびえている。おたけり坂の急斜面もキックステップで快調に登り、登山口より2時間余りで神鳩ノ宮避難小屋に到着。
大休止をとった後いよいよ丸山に向けて出発、小屋から少し稜線を上がり分岐より右方向に進む。丸山まではいくつかのピークを越えなければならず、アップダウンがありかなりえらい。丸山の手前の登りに差し掛かると目の前に急な斜面が現れ、「これ登るの?」と思わず口から出てしまった。大変な急斜面に見えたが、息を切らせながらも一歩一歩確実に登って越えることが出来た。
ピーク手前はなだらかになり。すぐそこと思うがなかなかたどり着けない。リーダーら先着の人たちから「着いたよ」と声がかかり、ヒーヒー言いながら遂に登頂。山名プレートを発見し思わず「やったー!」の声が出た。
美濃百山がこの丸山で完登の竹森さんのお祝いをするとともに、参加者全員の登頂に万歳三唱と記念撮影を行った。天気も良く風もないため上着が要らないくらい暖かい山頂で昼食タイムをとる。360度の景観、真っ青な空にはえる山々。北アルプスの山々もくっきり見えて最高の昼食タイムを過ごすことができた。
昼食後、もう一つの初河山に向けて進む。ここもアップダウンがあり、楽には登らせてくれない。1659mのピークを越えると目的地の初河山が見えた。雪割れやヤブこぎ、尾根がつながっていないところをトラバースしたりしてやっとピークに着いたときは皆満足感でいっぱいだった。先ほど登った丸山を背景に記念写真。このピークからは、朝登ってきた尾根、避難小屋、丸山までの稜線がはっきり見え、あそこを歩いてここまで来たんだと皆で感動した。
初河山で小休止の後、大杉林道へ下る尾根を進むことになるが、ここからが大変な道のりだった。高度が下がるにつれて雪がなくなりヤブが出てくる。地形図を確認しながら下りて行ったが、途中間違った尾根を下りてしまい、登り返すはめになる。谷を少し下りて派生する尾根にトラバース、その尾根を少し登って正式なルートに戻る道のりの遠かったこと遠かったこと。しかし、所々に咲いていた満開のタムシバ、マンサク、イワウチワの小さな花々が疲れた心身を癒して元気にしてくれた。
樹林の隙間から林道が見えた時、思わず「林道が見えた!」と叫んでしまった。4時45分、八反滝遊歩道分岐にある橋の手前に降り立つことが出来た。あとは林道歩きで駐車地まで歩くのみ。途中、雪解け水でのどの渇きを潤し元気を取り戻して、5時40分駐車地に到着。何と朝から12時間あまり歩いたことになる。地図読みの大切さが身に染みた山行であったが、途中弱音を吐いて皆に助けてもらいながらも12時間を歩き通すことができ、少し自信が持てた山行でもあった。
ルート図
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