上手にならなかったカメラの腕前
ブログの担当になって2ヶ月、多くの写真をブログにアップしてきた。大垣山岳協会の機関誌「わっぱ」は、従来写真を1枚程度しか使っていなくて、その写真をそのままブログ用に使っていた。
担当になってからは、写真をできるだけ使用した記事にするよう努力してきた。
会員の写真には、山頂に着いて参加者が万歳しているシーンが多い。これだと会員には記念になるが、参加していない者にはどんな山なのかビジュアル的にわからない。そこで、リーダーや記録担当に対象の山の写真、登山口、登山中のメンバー、珍しい植物や風景等も撮ってもらうようお願いしている。
私は、若い頃はペンタタックスの一眼レフを愛用していた。当時は自動ではなかったので、絞り、シャッタースピード、焦点距離全て手動であった。新雪に朝の光があたる槍のモルゲンロートをうまく撮ったつもりでも、現像すると平凡な写真、こうしたことがいくたびあっただろうか。そのうちニコンF3を買ったが、あまり使用せずについには部屋の飾りになった。
重すぎて運び上げるのに苦労するし、また手軽にはスナップショットが撮れないからである。
8年前に登山を再開してからは、ほとんどコンパクトデジカメのお世話になっている。
高山植物や遠景の写真をよりクリアーに撮ってみたいと思い、一眼レフの中級機を買ってはみたが、やはりあまり使う機会はない。
グループ登山をしていると、ゆっくりと写真を撮る時間はないし、ましてヤブ山や雪の中を歩くときはカメラさえ取り出せない。
最近は随分スマホのお世話になっている。一度スマホのカメラに習熟しないままに行った白馬岳で画面が白飛びの状態を修正できずに大いに困った。画面をタップすれば適正な露出にしてくれることを知らなかったのである。
高齢者にはスマホやパソコンに詳しくなるのは大変な試練なのである。
今のカメラはスナップ程度なら何の操作もする必要がない。また修正やトリミングも簡単にできる。
だが、構図だけは当たり前だが、後から修正できない。構図さえ良ければ、写真はそこそこの出来映えとなるが、良い構図にすることはやはり難しい。ある種のセンスがものをいう。
その種のセンスがない私はいつまでたっても腕前は上がらない。
秋にふさわしい?ショット
(成瀬 徳幸)
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