大垣山岳協会

阿多岐川遡行~鷲ヶ岳 2013.10.27

鷲ヶ岳

月報「わっぱ」 2013年12月(No.385)

【 個人山行 】 阿多岐川遡行・鷲ヶ岳 ( 1671.6m Ⅲ△ ) 平木 勤

  • 日程:2013年10月17日(日)
  • 参加者:平木勤、丹生統、後藤正
  • 行程:大垣5:00=東海北陸道白鳥IC=阿多岐川林道駐車地7:10-二段滑滝9:35-二俣10:00-登山道11:40-鷲ケ岳山頂12:00~40-自転車デポ地14:05-駐車地14:25=大垣
  • 地理院地図 2.5万図:大鷲

 紅葉の沢を楽しもうと、鷲ケ岳に源流を発する阿多岐川へ行ってきた。期待以上の秀渓の紅葉を満喫する遡行でした。

 白鳥ICを降りて最初の信号を右折したら後は一本道。阿多岐橋を渡って右岸の林道に入る。林道は上部まで舗装されていた。最初のヘアピンカーブ手前に車を止めて、沢に降りるとちょうど標高点799mの堰堤を越えた地点。地形図を見た限り穏やかそうに思えたが進むと深い淵あり大岩ありで侮れない。30分程で最初の滝が現れる。その上には群青色の大きな淵をともなった8m程の滝。さらにゴルジュの奥にかかる滝。ゴルジュを越えられず手前の急崖を巻いた。

 ゴーロが続く。左右の色付いた木々を楽しみながら進むが、長さに少し飽きが来るほど長かった。それを察したかのように滑滝が現れた。二俣までの30分程だったがフリクションが利き快適に直登できる滑2段滝(写真)、波打つような連続小滝などが楽しませてくれた。惜しむらくは左右の山腹が伐採されていたことだ。

滑2段滝

 下流一帯には造林したヒノキ林が広がっていた。標高1105mの二俣を左に進むと林道を3回、堰堤を2回越えた。林道の網の間を遡行する形となり、中流部で感じた美溪への興奮もさめぎみだ。標高1260mの二俣を左に入ってすぐ、岩床となり5mほどの滝が現れた。その上にも小滝が現れ濡れながら登っていく。水で手が痺れそうだったが、快い冷たさだった。左右の斜面では今が盛りの紅葉が輝いていた。沢筋から離れると斜面には親指より一回り程太い笹(ネマガリダケ)が密生してきつかった。それも上部にいくと細くなり標高1490m辺りで登山道に飛び出た。後はのんびりと山頂に向かうだけ、と思いきやとんでもない急登がありこれには参った。

 山頂に吹く風がもう冬のよう。北西に見える白山はもう山肌を白くしていた。下山は1460m三角点の南にある尾根を下った。伐採されて下りやすかったが下部でルート取りを間違えて急崖を下りた。なんとか林道に出て、私は下山用にデポした自転車で車を取りに戻った。切る風が少々冷たかったが、楽しい山行を終えて心は温かかった。

<ルート図>

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