大垣山岳協会

鶏冠山、竜王山 2023.12.24

竜王山

月報「わっぱ」 2024年1月(No.506)

【 一般山行 】 鶏冠山 ( 490.8m Ⅲ△ )、竜王山 ( 604.6m Ⅳ△ ) MM

  • 日程:2023年12月24日(日)(快晴)
  • 参加者:L.MK、FT、IK、OS、KM、GY、TS、FM、FI、HY、MM
  • 行程:岐建荒尾駐車場5:50=関ヶ原IC=草津田上IC=一丈野駐車場7:35~7:45-落ヶ滝8:20~8:30-鶏冠山9:30~9:40-天狗岩10:50~11:00-竜王山11:40~12:30-狛坂磨崖仏13:15-一丈野駐車場=草津田上IC=関ケ原IC=岐建駐車場16:30(解散)
  • 地理院地図2.5万図:瀬田(京都及大阪3-1)、三雲(名古屋15-2)[鶏冠山:北緯34°59′/東経136°01′、竜王山:北緯34°58′/東経136°01′]

 鶏冠山、竜王山は滋賀県栗東市に位置し、近江湖南アルプスと呼ばれています。山頂一帯には花崗岩の風化、浸食によって出来た巨石、奇石がおりなす岩塊群が独特の景観を作り出しています。
今冬一番の最強寒波が日本海側を中心に到来。実施されるか心配でしたが、湖南地方は幸い雪の影響がありませんでした。

 日の出前岐建駐車場に集合し、総勢11名で出発しました。名神高速道路関ケ原ICから乗り、新名神高速道路草津田上ICで降り、15分ほどで一丈野駐車場に到着しました。身支度を整えリーダーの説明を受けて出発。まずは落ヶ滝をめざします。

 気温は-1℃、手袋をはめていても手先が冷えきり痛いくらいです。登山道は沢づたいにあるためか凍結しており、滑らないように慎重に登りました。登山口から35分で落ヶ滝に着きました。滝は水量が少ないためか数個所ツララ状になっていました。周りは大小様々な岩に囲まれて、まるで日本庭園のよう。

 元来た登山道に戻り次は鶏冠山へ。花崗岩の道が多くなり危険な場所には鎖、ロープが設置されています。鶏冠山への分岐で地図の確認をし、分岐を左に折れて急登の後4~5回のアップダウンを繰り返して鶏冠山に到着しました。山頂は広く景観は木々に覆われているので隙間から見える程度です。三等三角点があります。10分ほどの休憩後竜王山をめざします。

 南に向かって歩いていると右手に大津市街や比叡山。空の青、花崗岩の白と木々の緑のコントラストが素晴らしい。登山道はプチ岩登りあり鎖場ありとアスレチック感満載でワクワクします。天狗岩と呼ばれる岩石群はロープ、鎖、鉄製の橋が設置されています。荷物をデポして登りました。雄大な琵琶湖の絶景に感激。写真撮影をして戻りました。

 再び歩き始め稜線に上がると冷たい風が吹きつけます。白石峰分岐を直進すると途中に岩の中で茶沸観音様が静かに立っておられました。分岐から約15分で竜王山に到着しました。

 山頂はさほど広くはなく、眺望は木々の隙間から見える程度です。四等三角点があります。約1時間の昼食では青空の下新入会員のGYさんのお話や、OSさんの楽しいお話など和気あいあいと楽しく過ごせました。

竜王山頂上で参加者一同

 記念撮影後下山を開始しました。白石分岐で左手に進み30分ほどで高さ7mの狛坂磨崖仏が現れました。奈良時代後期から平安時代初期に造られたと伝わっています。周りは寺院の跡地だったらしく割れたかわらがぽつぽつと落ちていて歴史に思いをはせながら歩き始めます。新名神高速道路下のトンネルを進んでいくとオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケが指導したというオランダ堰堤があります。現在も貯砂機能を果たしています。14:30に予定通り無事駐車場に戻りました。鶏冠山、竜王山は見どころ満載で楽しい登山でした。別のコースも多数あるようで機会があれば訪れたいです。

<ルート図>

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