月報「わっぱ」 2014年4月(No.389)
【 週日山行 】 鶏冠山 (490.9m Ⅲ△ )・竜王山 ( 604.7m Ⅳ△ ) 犬飼 進
- 日程:2014年3月11日(火)
- 参加者:L.犬飼進、丹生統、小倉幹、竹森せ、桐山美、高橋美、大城幸、桑原和、犬飼芳、馬場昭、小林和、清水友
- 行程:大垣7:00=名神高速草津田上IC=桐生キャンプ場(大津市桐生)-鶏冠山10:50~11:00-竜王山12:05~13:20-白石峰13:35-桐生キャンプ場15:15=大垣
- 地理院地図 2.5万図:三雲
山行前日に、リーダー予定の小倉繁雄氏から風邪を引いたのでピンチヒッターの求めがあり、引き受けた。小倉氏の決めた日程だけあって好天。ありがたい。
寒気団の来襲による降雪で道中の名神高速にはあちこちで残雪が見られこわごわ進んだが、登山口の桐生キャンプ場辺りは春の陽差しが心地よい。
北谷沿いの整備された登山道を東に進む。谷沿いを右手に詰めると落ヶ滝へと続いていた。落差約20m。水量が少ないせいか、優しい雰囲気の滝であった。主稜線に出てから尾根の急登だ。まばらな樹木の立つ鶏冠山の頂上から遠大な眺望を楽しんだ。足下に栗東の日本競馬会トレーニングセンターが認められ、顔を上げると比良の山々から北陸に続く峰々が連なっていた。
鶏冠山から縦走路を南下すると、西面が開けて、花崗岩の巨石、奇岩が次々に現れまるで自然の大きな庭園のようだ。
巨岩が重なった天狗岩(写真① 右奥は鶏冠山)の日陰にはまばらな雪塊が散らばっていた。やがて、竜王山への分岐である白石峰。樹間に雪が残っていた。ここで左折し自然石に掘られた茶沸観音を過ぎ、苦行の階段登りの先に竜王山山頂に立った。
3年前の本日は東日本大震災の日だ。全員が気持ちを込めて東の方へ黙祷。瞼を閉じるとテレビに映る津波の映像が鮮明に浮かび、大災害の惨状に震えた心情が再燃してきた。仙台に住む親戚の安否確認ができたのは数日後であったことも。
下山途中、茶沸観音やその先の狛坂磨崖仏(国の史跡)の脇には平地や石垣が付随していることに気づいた。これは修行者たちの行場だったのだろう。古い仏教文化にも触れながら、ゆったりとした気分で桐生キャンプ場に帰着した。
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