大垣山岳協会

金勝アルプス 鶏冠山・竜王山 2019.03.03

竜王山

【 個人山行 】 金勝アルプス 鶏冠山 ( 490m Ⅲ△ )・竜王山 ( 604m Ⅳ△ ) 清水友子

  • 日程:2019年3月3日
  • 参加者:清水友 他1名
  • 行程:上桐生駐車場8:53-北谷分岐9:12-落ヶ滝9:22-縦走路出会9:56-鶏冠山10:23-縦走路出会10:40-天狗岩11:26~11:40-耳岩11:52~12:28白石峰-12:38-竜王山13:07-狛坂摩崖仏13:48林道出会14:00-水晶谷分岐14:21-駐車場15:06
  • 地理院地図 2.5万図:瀬田・三雲

 滋賀県の栗東市に位置する鶏冠山と竜王山を周回してきた。この山は5年ほど前に大垣山協の犬飼さんがリーダーで計画した時と同じルートだ。三月に入り寒さも緩んで今日は絶好の登山日和。桐生キャンプ場に車を停めて今日の周回ルートを確認する。北谷林道を進み最初の分岐から落ヶ滝線に入り、杉林の植林地帯になるがすぐに開けた明るい谷沿いを進む。数回、沢を渡り緩やかに登って行き、周りを見渡すと沢山のウラジロが群生している。樹木はまだ新芽は堅いが春の日差しが眩しい。

 谷が狭くなってきたところで、分岐を右折すると落ヶ滝に着く。

 落差は20mぐらいだろうか、三段になった綺麗な滝だ。滝を見た後、落ヶ滝線に戻りひと登りすると平らな花崗岩の岩の上を歩く。所々、水が流れて滑りやすい箇所が何か所かある。岩場に結んであるロープにはあまり頼らないようにしてしっかり足元を固め、体を思いっきり使い登るのは変化があり楽しい。北峰縦走線に合流した後、左に折れると今日一番の急な登りとなる。広葉樹林に包まれた明るい尾根道を登り詰めると490mの三等三角点鶏冠山に到着だ。展望は樹間から少し見えるだけだ。少し休憩した後、引き返し天狗岩方向に向かう。

 落ヶ滝線分岐を越え快適な尾根道を少しずつ高度を上げてゆくと視界はぐんぐん開け、段々と巨大な岩峰が迫ってきた。天狗岩だ。一旦谷に降り登り返すと天狗岩のすぐ下に着く。一部ロープを使って岩のてっぺんまで登った。

 低山なのにまるで岩稜なアルプスを登っているような気分だ。真っ青な空の下、登ってきた尾根がずっと見渡せる。琵琶湖や白く冠雪した比良山系の山も展望できた。日曜日とあって沢山の登山者が入れ替わり天狗岩に登り山頂はおお賑わいだ。しかし岩の上では油断は禁物だ。転落したら最悪だ。天狗岩から降り北峰縦走線を耳岩、白石峰と進むと604mの四等三角点竜王山に到着した。

 白石峰に戻り狛坂線の重岩、国見岩のアップダウンを繰り返しながら降りる。途中には奈良時代に掘ったとされる狛坂摩崖仏を見ることができた。岩壁に掘られた三尊仏は時を経ても大変美しかった。

 出会いからは南谷林道を歩く。途中新名神高速道路のトンネルを左にいかなければならないのに、間違ってサブ谷林道に入ってしまって、700mほど余分に歩いてしまった。いつまでたっても逆さ観音が無くおかしいなと思ったら桐生駐車場近くのオランダ堰堤に来てしまっていた。地図は最後まできちんと見なければならないと思った。この二座は渡渉を繰り返しながら沢沿いを登ったり、這って歩くようにして一枚岩を登ったり色々な経験ができる。4月になったら山躑躅やイワカガミが咲くことだろう。

<ルート図>

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