大垣山岳協会

三十三間山、轆轤山 2023.04.23

その他

月報「わっぱ」 2023年5月(No.498)

【 月例山行(市民登山) 】 三十三間山 ( 842.1m Ⅲ△ )、轆轤山 ( 662.3m Ⅳ△ ) OM

  • 日程:2023年4月23日(日)(晴れ)
  • 参加者:CL.FI、SL.NT、1PL.MK、1SL.TK、2PL.MY、2SL.HT、3PL.SD、3SL.KM、4PL.TS、4SL.OS、US、OY、OM、GM、SK、TY、NY、NH、NY、NT、NH、NH、HS、HY、MT、YM、YC、一般市民28名
  • 行程:中之江駐車場6:20=倉見登山口駐車場8:15-県境稜線10:15-三十三間山10:55-轆轤山12:05~13:00-林道口13:35-倉見登山口15:10=中之江駐車場17:30(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:熊川(宮津4-1)
    [三十三間山:北緯35°30′/東経135°56′][轆轤山:北緯35°29′/東経135°55′]

 三十三間山は福井県の若狭にある。山頂は福井県と滋賀県の県境稜線上にあり、若狭の最高峰だ。登山口に設置してある案内版にこの山の名の由来が掲示してあり、京都三十三間堂の棟木に使う材木をこの山から切り出したことに由来するそうだ。国道27号沿いに大きな三十三間山登山口の標識が設置してあり、そこを左に曲がってすぐに倉見登山口駐車場に到着した。立派なトイレが設置してあった。

 今回は全体を4班に分けてあり、班ごとに人員を確認後出発する。鹿除けの柵のトビラを開き、左側に沢がある林道を進む。周りはスギの植林に覆われていて、左側に風神の滝があった。山頂まで3㎞の標識を見て右へ進むとやがて林道は終わりになる。簡易橋を渡り、植林帯を九十九折に登る。急登の所もあり各班の間が空いてきた。左側は自然林になってきて、太いブナやミズナラが所々に残っている。
夫婦松の標識がある所で休憩する。夫婦松は1本は根っこの少し上が残って、他の1本は枯れていた。やがて二次林に変わってきて、登山道もだんだん緩やかになってきた。風神の所で山頂まで700mの標識を見て、熊笹の中を通りすぎると県境稜線に出た。分岐に「左三十三間山、右轆轤山」の標識があり、左側に登る。

 稜線は日本海より長年強烈な寒風にさらされて草原になって、周りのススキの高さは膝程度であった。まさしく風神様である。

 福井県の花であるスイセンが一ヶ所群生していて花が咲いていた。眼下には三方五湖の一部と若狭湾が眺望できる。草原の中を登り雑木林の中に入って左方向に少し行くと山頂に着いた。周りは樹木に囲まれていて眺望はできない。三角点近くにカタクリの花が咲いていた。

 班ごとに記念写真を撮り、直ぐに引き返し昼食予定の轆轤山へ向かう。県境稜線を進むと右側遠くに琵琶湖と近くに高島トレイルの山波が見える。稜線上は所々さほど高くない樹木があり、大カメノキやアセビの花が咲いていたが、長年寒風にさらされたためほとんどが裸地で土砂崩れが起きそうである。少し下り登り返すと轆轤山に到着。山頂は風が強いので風の弱い所で、各々約1時間昼食を兼ねた休憩をする。

 休憩後、全員で記念撮影して下山にかかる。10分程で右に曲がり植林帯の中へ。急斜面の箇所は一般参加者に歩行の仕方を教えて慎重に下り、林道に出た。その先は林道を歩く。林道脇にはエリンソウ、ヒトリシズカ、イチリンソウ、ヤマブキ等の山野草が咲いていた。

轆轤山頂上で総勢55人が勢ぞろい

 長い林道が終わり車道の手前に黒龍大明神がある。神社の由来の案内版があり、巨岩の周りを巨木の根が巻き付いていた。

 車道から登山者専用と思われる廃林道を歩き国道27号に出た。国道の路側帯から乗り入れ道に入ると、途中三十三間山が見えた。ようやく全員怪我もなく倉見登山口に着いた。

<ルート図>

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