大垣山岳協会

小白山 2023.04.02

小白山

月報「わっぱ」 2023年5月(No.498)

【 一般山行 】 小白山 ( 1609.2m Ⅱ△ )  US

  • 日程:2023年4月2日(日)(晴れ)
  • 参加者:CL.HT、SL.NH、US、OS、OT、GM、NT、HM、FI、YC
  • 行程:中之江駐車場4:30=各務原IC=白鳥IC=道の駅白山文化の里長滝=登山口6:40-小白山11:30~12:15-登山口15:07=しろとりかみほの湯(1時間程)=中之江駐車場18:30(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:石徹白(岐阜1-3)、下山(同5-1)[北緯36°00′/東経136°43′]

 4月に入り、早朝集合でも多少明るく季節が進んでいるのを感じる。車3台に乗り合わせ、途中道の駅に立ち寄りトイレ休憩を取り、2時間程で登山口に到着した。

 今回の山行は岐阜県と福井県にまたがる小白山だ。山名に白山と付くといわれのない期待が膨らんでしまう。この山には登山道が無く、夏場は藪漕ぎを強いられる。その為積雪期の山行が通常のようだ。北には野伏ヶ岳、薙刀山が連なりシーズン中は山スキーヤーで賑わう。今回はスキーでの参加も可能だったが雪不足で、結果として持参したワカン、アイゼン、ピッケルを使うことは無かった。例年なら登山口の手前にある白山中居神社に駐車するところ、道には雪がなく登山口まで、車で入ることが出来た。駐車スペースには先行者が1台停まっており、野伏ヶ岳に登られるとの事だった。

 ほぼ冬山限定の小白山。登山道は無く、最初から地図を読みながらの登山になる。リーダーを先頭に参加者が後を付いて行く、私は日頃登山道を登る為、このような山行は非常に学びが多い。何度かルートを外れ、個人的には登山用地図アプリで位置の確認をしたい箇所もあったが、今回は地図読みに徹した。

 途中一部中たるみの個所を除けばほぼ急登が続く為、足を痙攣する方が続出した。私も足の指を痙攣し、更に左足の大腿部も痙攣した。しばらくすると何とか収まったので、薬を飲まなくても大事には至らなかった。

 登山開始時には雪は無く、標高を上げると見え始め1100m付近から雪が繋がった。北峰直前の稜線で一部雪が消え藪漕ぎを強いられた。雪の無い季節、終始このような藪漕ぎの登頂は大変だろうとその困難さを垣間見ることが出来た。11時07分北峰到着。そこから更に南峰を目指し、11時30分小白山に到着した。三角点は山頂付近の茂みの中にひっそりと佇んでいた。山頂からは若干の春霞の中、北から時計回りで白山、大日ヶ岳、御嶽山、能郷白山、荒島岳、経ヶ岳、赤兎山などが確認出来た。

 天候にも恵まれ、穏やかな山頂でゆっくり昼食を摂り、万歳三唱をして12時15分来たルートを使って下山を開始した。

小白山頂上で白山をバックにバンザイ三唱
下山 ヒップソリを楽しむ

 下山時には体力的に辺りを見渡す余裕が生まれる。1100m付近の比較的傾斜の緩い地点で、多くの熊棚を見ることが出来た。雪の無い季節、人が入りにくいこの一帯は熊たちの楽園になるのだろうと想像をかき立てられる。また白い花やピンクの花達も数輪確認出来たが、その同定には至らなかった。花の名前もこれから徐々に覚える努力をしなくてはいけない。途中雪解けの水を汲んで飲んだ。非常に冷たくて旨く生き返る。

 そして予定通り15時7分無事下山した。

 帰る途中檜峠付近から、野伏ヶ岳と肩をならべる小白山が見えた。その山容は、凛々しく雄大で、今回皆さんと登ることが出来て本当に良かった。

<ルート図>

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