大垣山岳協会

竜ヶ岳 2021.02.19

竜ヶ岳

月報「わっぱ」 2012年3月(No.364)

【 月例山行 】 竜ヶ岳 ( 1099.6m Ⅱ△ ) 小倉 繁雄

  • 日程:2012年2月19日(日)
  • 参加者:小倉繁、佐竹良、近藤初、藤井利、清水き、桑原美、後藤友、竹森せ、古林定、衣斐剛、桐山美、戸田松、米山多、高橋美、川合幸、河合林、羽賀和、大野単、大原和、阿部育、大杉す、霜田光、馬場昭、藤森ふ、後藤正、吉田正、和田ゆ
  • 行程:大垣6:00=宇賀溪キャンプ村駐車場7:20~40─竜ヶ岳11:45~12:30─駐車場15:30~45=大垣
  • 地理院地図 2.5万図:竜ヶ岳

 月例山行とあって、現地集合の一人を含め総勢27人の大部隊となった。有料駐車場に入ると、我々の来るのを待っていたかのように係員が早速料金徴収に駆けつけてきた。

 澄みきった青空の下、宇賀溪の上流の奧に朝日に照らされ、白銀に輝く竜ヶ岳の雄姿が見える。申し分ない好天に感謝し、気持ちをわくわくさせる。雪は結構しまっている。輪かんは不要と判断してアイゼン、ピッケルの携行を確認して出発した。

 橋を渡り渓流沿いの林道をあるくこと20分ほどでホタガ谷登山道の入り口。林道と分かれスギ林の山腹をジグザグに急登して尾根筋にでた。ここからホタガ谷に入るトラバース道は落葉の上に雪が残り谷側に滑りやすいので細心の注意を払う。

 谷筋に達すると雪は段々厚みを増す。先行者のトレースはあるが、深いツボ足の穴の連続で歩きにくい。沢を渡る丸木橋の上には雪の上に凍結した足跡が残り四苦八苦して渡った。好天のせいで、我々の前後に数パーティーが入山しているようだ。

 途中、「分かれ滝」が見えた。滝の中央部を残し両サイドは凍りつき、巨大なつららの集積が太陽の光を受けてキラめいていた。思わず歓声が飛んだ。

 やがて、樹林が消えて視界が開けた。前方に真っ白な斜面が現れた。ここは夏場には一面の背丈ほどのイブキザサに覆われた斜面となる。

 雪の斜面を登り切る(写真①、遠足尾根合流点の手前で)と、遠足尾根との合流点に着き、稜線を進む。新しい雪は風で飛ばされ、堅い雪がしっかり足をとらえてくれる。ほどなく、県境三差路の頂部。ここから眺める竜ヶ岳の冬姿は表現の言葉もないほど素晴らしい。(写真②)

写真① 遠足尾根合流点の手前で
写真② 遠足尾根合流付近から見た竜ヶ岳(左)。右ピークは県境三差路

 少し下った後、一気に竜ヶ岳。広い山頂からは文字通り360度の眺望を楽しむことができた。北方に藤原岳、その隣に御池岳、正面には伊勢湾を一望できた。全員そろったところで登頂を祝って恒例の万歳三唱。

 頂上は冷たい西風が強く、雪は吹き飛ばされて、雪まみれの三角点や道標が丸見え状態であった。全員アイゼンを装着して下山開始。佐竹さんの指導を受け、雪の斜面を下る動作を実地に繰り返しながら下った。

 下山は少し遠回りになったが、安全なコースとして遠足尾根を下った。

<ルート図>

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