大垣山岳協会

毘沙門岳 2020.11.15

毘沙門岳

月報「わっぱ」 2020年12月(No.469)

【 一般山行 】 毘沙門岳 ( 1385.3m Ⅱ△ )  桐山 美代子

  • 日程:2020年11月15日(日)
  • 参加者:L.後藤正、加藤美、桐山美、清水満、高橋文、丹生統、藤野一、堀 洋、宮澤健
  • 行程:岐建駐車場6:30=各務原IC=白鳥IC=桧峠駐車場8:15~8:30-登山口9:20-毘沙門岳11:15~12:00-スキー場上部12:40-桧峠駐車場14:20=大垣16:30
  • 地理院地図 2.5万図:石徹白(岐阜1-3)

 桧峠下の交差点の除雪車2種類4台が駐車している広場に駐車する。出発前にリーダーから地図の見方や方向の定め方などの指導を受けた後、毘沙門岳登山口の標識より背丈ほどの笹原に開けられた登山道に入る。道は整備されており、唐松林の中なので細かい落葉の堆積が足に優しい。かつての桧峠のある側面を行く道なので暫く行くと旧桧峠へ登る階段と進行方向との分岐点に着いた。其処へは帰路に立ち寄ることにして先へ進み、谷斜面のトラバース道を降り積もった落葉を蹴散らして行く。

 林道に出ると左側山肌に本格的登山口、山頂まで120分と書かれた標識が有り、いよいよ登山道に入った。紅葉期を少し過ぎ各種の落葉が降り積もって、傾斜も強くなり歩き辛い。道を隠すほどに積もる落葉は様々だが大きな朴ノ木の落葉が沢山落ちていて大木が有る事が分かる。落葉の種類を観察しながら登る。

 山麓の紅葉はまだ盛りで美しいが、登るにつれ落葉も積もって時間が経っていて土に還るように全てが褐色になって踏まれて砕かれてしまう様子である。10:00「頂上まで80分」の標識が現れ暫く行くと植林地帯に入り杉の落葉が多くなる。緩やかな地帯を過ぎ道の両側は丈髙な笹の道、やがて白鳥高原スキーリフトの頂上地点に出て一休み、向こうに聳える大日岳を眺めると雲が頂上を隠していた。

 先を急いで毘沙門岳への尾根に取り付き、ブナの紅葉を落とした白髪のような林とブナの落葉のザクザクする音を楽しむ。さらに厳しくなる傾斜に苦しみながら登って、ようやく頂上に到達。それ程広くない頂上には小さな祠と毘沙門岳の標識が有った。

毘沙門岳の頂上で参加者一同

 1時間の目処で昼食休みにしたが、昼を過ぎると雲が増して雨の心配も有り予定より早く下山開始。スキー場頂上地点で、大日ヶ岳を見ると更に雲の下になった様子で顔は拝めなかった。順調に下って桧峠への分岐点から旧桧峠へ立ち寄り、祠や白山信仰登拝歴史街道標識を確認し桧峠駐車場に帰着。大垣帰着はほぼ予定通りだった。今回花類は殆ど見られず、目にとまったのはつるりんどうの赤い実だけだった。

 今日の一句、
  ばさばさと蹴散らす落葉尾根歩く

<ルート図>

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