大垣山岳協会

雨乞岳 2020.11.08

雨乞岳

月報「わっぱ」 2020年12月(No.469)

【 月例山行 】 雨乞岳 ( 1237.7m Ⅲ△ ) 清水 友子

  • 日程:2020年11月8日(日)
  • 参加者:CL.清水友、SL.丹生統、阿部育、安藤正、小栗敦、後藤正、藤野一、堀 洋、宮澤健、村田美、山田真、山本知
  • 行程:岐建駐車場5:30=武平トンネル西駐車場7:00~7:20-967m点8:05-三人山8:55-東雨乞岳9:55-雨乞岳10:10-昼食10:45~11:25-七人山のコル11:35-コクイ谷分岐12:40-車止め13:45~14:00=大垣
  • 地理院地図 2.5万図:御在所山(名古屋10-2)

 雨乞岳は滋賀県東近江市と甲賀市の境にあり、山名の由来は山頂に小池、大峠ノ沢があり古くから雨乞信仰の対象とされてきたことによるそうだ。前日の昼過ぎに降り出した雨が夜にかけても降り止まず当日の天気が危ぶまれたが、夜半には雨も上がり安堵した。

 早朝出発し鈴鹿スカイラインを走ると、紅葉シーズンとあって各登山口の駐車場は満車。かろうじて峠を少し下った所に駐車できた。

 道路を少し下り雨量計の右側から山に入る。小さな沢を渡り植林地帯の急登を登り、尾根に出る。そこから右方向に登るといっぷく峠のピーク。先が長いのでここでまさにいっぷくだ。

 ここから長い市界尾根を歩く。鎌ヶ岳を眺めながら南の開けた尾根を進むと標高967mの沢谷の頭、さらに尾根のアップダウンを繰り返しながら進むと標高1014mの三人山に到着。展望は無いが今真っ盛りのブナやカエデ、クロモジなどの入り混じった紅葉は素晴らしく、地面も落ち葉の絨毯である。しばし景色を見ながら水分と栄養を補給する。

 三人山から北にちょっと降りた鞍部から標高差200mを一気に登る急坂が始まり、笹が生い茂った道となる。山頂に近づくにつれてガスが濃くなり風も出てきた。ほどなく標高1225mの東雨乞岳に到着。山頂は広いがガスで覆われ寒い。本来ならこれから向かう雨乞岳や鎌ヶ岳、御在所が見えるはずだが残念。さらにもう一つの山頂を目指し笹の道を進むと標高1237.7mの三等三角点雨乞岳に到着。

ガスに包まれた雨乞岳頂上で参加者一同

 山頂は狭く登山者も多いので、早々に引き返す。昼食を予定していた東雨乞岳の山頂も寒く風が強い為、七人山分岐の手前で摂ることとした。見上げると山々の一部に太陽の光が当たり樹木は眩しく光り輝いていた。ゆっくり体を休めながら、これから向かう道を地図で確認する。

 七人山分岐から先に進むとクラ谷の渓流があり、ここから次の分岐まで幾つもの渡渉を繰り返す。小さな滝が多く白い帯が爽やかだ。しばらく谷沿いの道を歩いた後、谷から離れ右に登る。沢谷に合流して、緩い登りの気持ちの良い道を歩くと沢谷峠に着いた。この先は道幅も狭く、急斜面を横切って歩くので一番注意が必要だ。通り抜けると植林帯が多くなり目指す武平西トンネル駐車場に着いた。

 山頂では強風やガスの為ゆっくりできなかったが、綺麗な紅葉が見られてよかった。季節は山肌が落ち葉で覆われて、寒い冬を迎える準備に向かっているようだった。

<ルート図>

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