月報「わっぱ」 2020年11月(No.468)
【 一般山行 】 八ヶ峰 ( 800.2m Ⅱ△ ) 清水 友子
- 日程:2020年10月18日(日)
- 参加者:L.小栗敦、安藤正、大塚花、大橋辰、小倉幹、加藤美、清水照、清水友、清水満、丹生統、藤野一、宮澤健、村田美、森 美、山本知
- 行程:岐建駐車場6:00=八ヶ峰家族旅行村キャンプ場=五波峠駐車場8:25~8:40-染ヶ谷分岐9:40-八ヶ峰10:10-知井坂10:40-八ヶ峰11:00~11:45-五波峠13:05=小浜IC=三方五湖SA14:45=岐建P16:00
- 地理院地図 2.5万図:久坂(宮津8-2)
10月に入り暑い日もあるが、ここ数日は日中も冷え込んでいる。山行前日は冷たい雨が降り続き翌日の天候も心配したが、幸いにも風もなく登山日和となった。
北陸道自動車道から小浜舞鶴道、国道162号、県道224号と進むと八ヶ峰家族旅行村に着く。さらに山道を進んで行くと五波峠に到着した。
理事長から地図を広げコンパスを北に合わせて進む方向を確認するようにとの指導があった。登山をするものにとって自分が今何処にいるのかを知るのは大事なことだ。
五波峠の標高600m地点から若丹国境稜線を歩く。この稜線は太平洋と日本海を分ける日本中央分水嶺でもある。右側の福井県は山全体に雲海が広がり山がまるで海に突き出た半島のようだ。気持ちの良い林の中を708m点まで登ると小浜湾が見えた。ここからは一旦急に下った後段々緩やかになり、691m点辺りからはブナやミズナラなど広葉樹林の黄緑色が実に美しい。地面には動物が栗の実を食べた跡が至る所に残っていてそれを踏みながら快適に足が進む。
698m点に着くと家族旅行村近くから登る染ヶ谷コースの登山道と合流した。ここで休憩をして水分補給をしながら静かな紅葉を楽しむ。先へ進むと少し急な登りがあり、道の脇にはオオイワカガミが群生していた。春になるとここはピンクの花が咲くことだろう。そのまま尾根を登りきると二等三角点のある八ヶ峰山頂に着いた。
山頂からは北に若狭湾が見え、360度とはいえないが素晴らしい眺めだ。時間も早いので山頂から西に下って知井坂まで行く。急坂を降りたところに送電線鉄塔があり両側が切り開かれている。尾根を挟んで福井県と京都府を同時に眺めることができる。ほどなく知井坂についた。この峠は丹波から若狭に越す峠で、ここから東に少し上がった所に石仏と石塔があった。昔はにぎやかだった鯖街道を通る人の安全を守っているようにも思えた。来た道を戻り、貸し切り状態の八ヶ峰山頂でお互いの距離を保ち昼食を摂りながら山談義を楽しむ。風はないのだがいつのまにか季節は晩秋を思わせる冷たい空気が漂っていた。
記念撮影はリーダーの掛け声で始まり2×4は「8」ヶ峰と全員の声が山頂に轟いた。小さなアップダウンを繰り返し美しいブナ林を楽しみながら五波峠に戻った。
帰りの車窓からは日本の古の風景を思わせる茅葺屋根の家屋があり静かな山里を想う。
コメント