大垣山岳協会

八ケ峰 2013.10.27

八ヶ峰

月報「わっぱ」 2013年12月(No.385)

【 一般山行 】 八ケ峰はちがみね ( 800.1m Ⅱ△ ) 安藤 正明

  • 日程:2013年10月27日(日)
  • 参加者:L.安藤正、渡辺一、犬飼進、近藤初、藤井利、小倉繁、五井貞、説田敏、桐山美、高橋美、大城幸、加藤冨、大杉す、田中善、長野邦、岡本雅、杉野一、宮城裕、阪井俊
  • 行程:大垣6:05=八ケ峰家族旅行村=五波峠(駐車地)9:40~55-708m峰10:20-合流点10:50-八ケ峰11:20-知井坂峠11:40-八ケ峰12:00~55-五波峠14:05=八ケ峰家族旅行村14:20=大垣17:55
  • 地理院地図 2.5万図:久坂

 大型台風27号は東海上に大きくそれて今日は絶好の登山日和。小浜市の南、京都府との県境に聳える八ケ峰をめざして出発したが、木之本あたりで雨が降り出しやがて土砂降り。急遽、雨の心配の少ない「三上山」に転進を決めて琵琶湖大橋を目指すうちに、北陸方面が明るくなり青空が見えてきた。そこで、当初の計画に戻ることにし、再び八ケ峰を目指す。

 以後順調に関西100名山に指定されている八ケ峰の登山口、五波峠に到着。もうここは標高600mの地点だ。一歩、山道に入るともう別天地、ブナとミズナラの樹林に覆われた美林の中を快適に歩く。日本森林浴100選に指定されているだけのことはある。丹波と若狭の国境、若丹尾根をどんどん行く。

 708m峰で一息入れる。前方に若丹尾根の盟主、八ケ峰を望むことが出来た。落ち葉の絨毯の道を進むとやがて家族旅行村からの合流点に着く。急坂を越えてもう一つピークを越えると草原状の山頂に着いた(写真)。頂上には松の木が数本あり2等三角点の標石が埋められている。曇り空だったが、山名の由来通り丹波、丹後、山城、近江、若狭、越前、加賀、能登の八か国が遠望できた。さらに青葉山、頭巾山、長老ガ岳、百里ケ岳などの峰々が見渡せみんな来てよかったと語り合う。

八ケ峰山頂

 山頂から先へ進み、昔の鯖街道の要所として知られる知井坂峠を目指す。送電線の鉄塔を越えると、峠だった。「京は遠ても十八里」と言われた鯖がつないだ歴史の道。さらにササの斜面を登ると小高い所に新田義貞が建立したと伝えられる舟形光背の石仏と石塔があり、みんな手を合わせる。八ケ峰に戻り、久しぶり参加の渡辺さんの音頭で万歳三唱。心配された雨もなく待望の昼食の後、往路を下った。

 紅葉には少し早かったが、八ケ峰は自分の歩みを振り返る時間を与えてくれる山だ、と思った。短時間で頂上を目指すには惜しい山だ。ゆっくり歩きたいものだ。出来れば一人で。

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