【一般山行】 土蔵岳1008m・猫が洞1065.3mⅢ等▲報告 丹生統司
- 日程:2020年3月15日(日) 晴れ後時々雪のち雨
- 参加者:L 丹生統、大谷早、小栗敦、後藤正、佐藤大、清水友、鈴木正、中田英、藤野一、村田美、山本千、林 旬
- 行程:八草トンネル川上側駐車地7:25 885m峰9:25 土蔵岳10:40~11:10 猫が洞12:10~30 土蔵岳13:45 885m峰14:50 駐車地16:25
3月の土蔵岳雪山一般山行は当初90%雨の絶望的な天気予報であったが前日になって好転した。晴天に助けられ土蔵岳を超えて猫が洞に到達し三角点を掘り当てる成果を報告出来て幸運だった。八草トンネル川上側入り口横の空き地に駐車して旧道を上流に歩き谷に掛かる橋を渡らず右の急斜面に取り付いた。木や木の根を掴み強引に登る。やがて東方向に木枝の間から蕎麦粒山のピラミダルな秀峰が見えた。
旧坂内村は熊が多い、大きなブナの幹には必ずと言っていいほどクマが上り下りした爪痕が残っていた。
大きなブナがある885mの峰に到達、ここで尾根は北西に方向を変えた。要所で地形図を確認するSTさん、この頃地形図を見る習慣が会の中に定着し大変喜ばしい。HTさんは地区の清掃で1時間遅れて出発したがここで我々に追いついた。その韋駄天ぶりに皆が驚いた。
885mから下ると東斜面が植林の為に伐採され蕎麦粒山がよく見えた。右奥は五蛇池山、その右は黒津山と思われる。蕎麦粒山の左は能郷白山、近辺の山に雪がない今季でも能郷は白く白山と呼ぶ所以だ。
県境尾根が近くなるとブナの美林が続き足元は落ち葉のふかふか絨毯。雪がないのは残念だがこの景色もなかなかのものだ。
広い尾根には小さいが池も2か所あった。この時期これだけ残るなら夏にも枯れることは無いだろう。
土蔵岳到着、残念だがここには三角点はない。当初の目的は達成したのでここで万歳三唱をした。
土蔵岳到着が早かったので30分の昼食タイム後に「猫が洞」に行くことを提案した。ブナ林の下は笹もなく歩きやすそうでこれなら「猫が洞」へは問題なく届くと思った。
この後もブナの美林が続いた。心配した藪はなくこのまま「猫が洞」まで行ける予感がしたのだが、
やはり甘くはなかった。石楠花とソヨゴの藪が2か所あって行く手を阻んだ。それでもよく見ると獣が使ったか一筋の抜け道を見つけ藪を分けて進むことができた。峰に残雪があったのもラッキーであった。
「猫が洞」が見えて勇んで駆け上り三角点を捜すも見つからない。誰かがGPS片手にもっと先と言う。地形図をよく見ると左の尾根は枝尾根で実は県境尾根はその奥で地図の見落としであった。
県境尾根が左に折れる所に到達し付近を捜すもそれらしい目印はなく残雪で三角点も見えない。そこから30mほど離れた木の枝に山名板が枝に吊るされていたのを誰かが見つけた。ここでもGPSに指摘されて近代兵器の実力を見せつけられて面目を失った。
山名板の下周辺は50㎝ほどの残雪があった。木の枝で「ゾンデ棒」を幾つか作り皆で探った。手応えを感じて掘ると木の幹であったりして中々難しい。20分ほど経過して諦め掛けていた頃またもやの手応えに勇んで掘ると自然石であったが「保護石」では?誰かの声に近くを丹念に探ると三角点石の確かな手ごたえ!見事に掘り当てた。点名・「三つ又」Ⅲ等三角点
今山行は赤布目印の訓練も兼ねていた。赤布を回収しながら要所でOJT(オンザ・ジョブ・トレーニング)しながら下山した。途中から雪が降りだし駐車地では雨に変わった。今山行はブナの美林や石楠花の藪漕ぎ、三角点の捜索と充実した山行となった。新型ウィルス騒動から逃れいい山登りができた。完
地理院地図
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