月報「わっぱ」 2018年7月(No.440)
【 月例山行 】 唐塩山( 1608.8m Ⅲ△ )、点名・厚谷( 1444.4m Ⅳ△ ) 後藤 正雄
- 日程:2018年6月17日(日)
- 参加者:L 鈴木正、藤井利、小栗敦、後藤正
- 行程:大垣6:00=木曽越林道唐塩山登山口8:55~9:15-点名・厚谷9:40-茂岩林道出会10:50-唐塩山11:20~11:40-最終到達点13:20~13:45-唐塩山15:10―点名・厚谷16:15―登山口16:45=大垣19:00
中津川ICにてリーダーと合流し、国道257号線を北上する。瀬之島橋手前を右に折れ少し進むと木曽越林道の入口がある。ゲートから未舗装で多少の落石もあるが、快適な林道である。小一時間近く林道を進むと前方に白い車が1台止まっている。意外であった。主稜線と林道の出会いでUターンし、先行車の隣に駐車する。標高は1360m。林道ゲートが740m位なので620mあまり上がってきたことになる。天気は晴れ、暑くもなくちょうどいい気候だ。
登りはじめてすぐに消えかけた標識があり、右に進むと御岳展望台とある。こちらは帰りに寄ることとし、左側主稜線尾根筋を北東へ進む。点名・厚谷までは藪は多少あったが、まだまだ余裕があった。少し遅れ気味だがサラサドウダンの赤い花も目を楽しませてくれる。先に進むにつれ徐々に笹藪が濃くなり藪をかき分けて進む場面も増えてきた。踏み跡は追うことができたので迷うことはなかったが、想定よりかなり時間がかかってしまった。1537mのコブから北へ展望が開ける。左手に唐塩山が、正面に三角形の前山が小さく見える。また、茂岩林道が横に伸びており、よく造ったものだと感心される。
茂岩林道を横切る少し手前あたりで単独者が下山してきた。駐車地に泊まっていた車の方だ。唐塩山までは道ははっきりしているとのことで、ひとまず安心する。唐塩山の三角点はピークになく、山頂ははっきりとしない。記録写真をとり小休止。
ここからが本日の山場。歩き始めてすぐ、北に向かう踏み跡は藪に埋もれていた。境界尾根の標識・杭に沿って登山道があるはずだがすぐに見失う。右往左往しながら藪をかき分けていく。途中の1650mのコブで北東に進路を切り換えるのだが、トラバースぎみに近道をしたため、激藪の中を突き進むこととなり、かなり時間と体力を浪費した。
赤布をこまめに付けていくがあっという間に底をついた。1670m付近の笹薮かつ岩場を登ったところで時計を見るともう13時20分。1時間40分かけて60m登り800m位進んだだけである。このペースでは到底前山には届きそうもない。残念ながら撤退を決定する。
遅めの昼食をとり、下山は境界標識に沿って順調に降りる。登りで巻いた岩稜には緑色のロープもついていた。ルートが正しいと藪も薄く比較的にスムーズに通ることができる。登山口まであと少しのところで、御岳山展望台にも寄ってみた。しかし、こちらも途中から笹藪がかなり生い茂り途中で引き返す。今回、前山までたどり着くことはできなかったが、その要因として登山道がかなり藪に戻っていたことによる。数年前の記録等を調べて境界標識に沿って登山道があるということは分かっていたものの、あまり人が入らない道は数年で自然に還っていくということを身をもって体験した。次回、初冬の藪が枯れ始めの頃に再度チャレンジしたい。
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