大垣山岳協会

白木峰 2015.06.14

白木峰

月報「わっぱ」 2015年7月(No.404)

【 月例山行 】 白木峰 ( 1596m Ⅱ△ ) 成瀬 徳幸

  • 日程:2015年6月14日(日)
  • 参加者:L.後藤友、他12名
  • 行程:大垣5:00=東海北陸道五箇山IC=旧利賀村=国道471号=林道大谷線=大長谷交流センター8:15=8合目登山口9:10-白木峰10:00-三角点10:30-浮島のある池塘10:40~12:00-避難小屋12:40-登山口13:15=大垣18:00
  • 地理院地図 2.5万図:白木峰・打保

 当初予定した岐阜県側の万波高原登山口(飛騨市宮川)に至る林道が通行禁止だったため、急きょ富山県側の8合目登山口からに変更となった。駐車場は既に満杯。車を路側に停めた。

 頂上へは急な登山道ルートと管理道ルートがあり、もちろん前者を選ぶ。大半が急な階段状の道。すぐに息が切れる。天気は予想以上に良いが、虫の大歓迎を受けた。

 管理道を横切るあたりから少し緩やかになる。ウラジロヨウラクの可憐な花。時期が少し早いせいか、ニッコウキスゲの花はわずか。左手に避難小屋が見えてくると、白木峰頂上は近い。1時間足らず、あっけないほどで頂上到着。南西の方向に少し雪が残る金剛堂山を望むことができた。白木峰の魅力は浮島のある池塘(写真)。

 お花畑に囲まれた高層湿原として名高い。その池塘に続く木道が見えた。山頂には三角点はなく、三角点(1586m)は木道のすぐ先にある。その峰を過ぎ、少し下ると池塘はあった。

 木道を行くと、ワタスゲの群落に出会う。コバイケイソウ、ゴゼンタチバナ、アカモノ、マイヅルソウ、イワイチョウ、また、雪が解けたばかりのところではショウジョウバカマ、ミツバオウレンが顔を出す。登山者には楽園のような広がりだった。

 昼食はこの先の斜面で取った。はるか高い空にかすかな北ノ俣岳や黒部五郎岳の姿が浮かんでいた。下山では白木峰に戻らず、避難小屋(白木峰山荘)を経由した。小屋の前にチングルマが咲いていた。急な道をスリップに注意しながら、下った。

 登山口変更で時間不足となり、やや物足りない行程となったが、色とりどりの花に出合えた。毎年のことだが、花の名前は夏が終わる頃には随分学習しても、冬を越すとリセットされてしまう。うまく脳内保存できる方法はないだろうか。

<ルート図>

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