大垣山岳協会

市民登山 鎌ヶ岳 2014.10.19

鎌ヶ岳

月報「わっぱ」 2014年11月(No.396)

【 市民登山(月例山行) 】 鎌ヶ岳 ( 1161m △なし ) 西村 洋一

  • 日程:2014年10月19日(日)
  • 参加者:L.西村洋、ほか17名 、一般参加者14名
  • 行程:大垣6:50=三ツ口谷駐車場8:10~30-鎌ヶ岳山頂11:10~12:00-武平峠13:20-武平駐車場13:40~50=大垣15:20
  • 地理院地図 2.5万図:御在所山・伊船

 立て続けの台風襲来に、今回もあわやと思いヤキモキしたが、明けてみれば日本晴。今秋の市民登山は近場の鎌ヶ岳。古くは冠峰と呼ばれ鋭くとがった山容は、鈴鹿の槍ヶ岳と称され四季を通し多くの登山者が訪れる人気の山。一般参加14名を含め総勢32名はマイクロバスで大垣を出発した。鈴鹿スカイラインに乗り入れると、付近の駐車場は車であふれ、路肩駐車の列が続いていた。スカイラインの中程にある三ツ口谷登山口の駐車場も満車状態。幸い乗入れスペースがあり事なきを得た。

 入山口を目指し車道を進むと大きな砂防ダムが見える。少し先の急カーブに登山道入口があった。いったん土砂が堆積し河原と化したダム底に下り、細流を渡り進むと、左奥に三ツ口谷が見えてくる。入口は薄暗く小滝が連続したミニゴルジュ帯だ。左岸に登山道が延び小高く巻いてミニゴルジュを過ぎる。対岸に渡りルンゼを登り終えダム河原に降りた。登山道は谷沿いを進み途中に高巻きあり、谷歩きありで徐々に高度を稼ぐ。暫く進むと道標があり、ここで谷コースと分れて長石尾根ルートに入る。

 木立が茂った道を抜け、ザレ場に近づくと、急に視界が開け正面に御在所岳、眼下は四日市に至る裾野が見える。見上げれば山頂部は色づき始めている。一帯は広く花崗岩に覆われ、登山道は浸食され、急斜面となれば必ずザレ場となる。スリップに注意を促し、足場を固め慎重に登る。最後の急斜面は大きくザレしかも高低差もある。フィクスロープを助けに登りつめると、山頂だ。

 山頂は狭く大岩が積載し、大パーティーでは腰を下ろせるスペースはない。やむなく、開けた場所に移動し昼食を取る。秋空の下、眼下につながる鈴鹿南部の山並を見て憩いの時間を過ごす。

 下山路は武平峠への県境尾根コースを選んだ。頂上直下では岩場地帯を避けるため近年、新設された巻き道を下った。急なザレ場で、再度スリップ注意を促した。やはり下山は早く、振り返れば鎌ヶ岳が大きい重厚な三角形を見せていた(写真①)。

写真①
<ルート図>

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