大垣山岳協会

鎌ヶ岳 2023.09.27

鎌ヶ岳

月報「わっぱ」 2023年10月(No.503)

【 週日山行 】 鎌ヶ岳 ( 1161m △なし ) STI

  • 日程:2023年9月27日(水)(曇り)
  • 参加者:L.NY、AM、IY、KM、ST、MK
  • 行程:三城交番西駐車場7:00=藤原パーキング7:40=武平峠西駐車場8:35-武平峠8:50-展望地9:50-三ツ口谷分岐10:20-鎌ヶ岳11:00~11:45-武平峠西駐車場13:30-三城交番西駐車場15:30(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:御在所山(名古屋10-2) 、伊船(同11-1)[北緯35°00′/東経136°25′]

 尖った山の形から鈴鹿のマッターホルンと呼ばれる名峰、鎌ヶ岳に武平峠から往復という計画で週日山行がおこなわれた。この山は鈴鹿セブンマウンテンの一つで、変化がある登山ルートが4つほど有る人気の山だ。

 途中に通過した御在所の中道登山道付近の駐車場は平日にもかかわらず満車の状態だった。武平トンネルの西側に駐車をすると既に数台車が止めてあった。NIリーダーから計画に関しての注意事項などを聞いて標高810mにある登山口を出発した。歩いて数分でトンネルの上部にでた。石積みの緩やかな登山道を登ると武平峠に着き左に御在所岳、右に鎌ヶ岳の案内標識の看板があった。鈴鹿の山は遭難事故が多いせいかこのような標識が多くなった。

駐車地 出発前

 花崗岩のざれた急坂の溝道や大きな木の根っこの階段をよじ登っていくと一気に視界が開けてきた。するといきなり狭い最初の岩場があり慎重に三点確保をしながら岩場を越えた。岩場の上からは雨乞岳や御在所岳が展望でき、時折涼しいそよ風が通り抜け気持ちが良い。

南鈴鹿特有の花崗岩の岩場を登る

 岩場の展望地を通り抜けると尾根道になりアカヤシオやシロヤシオ、馬酔木の樹木に覆われた快適な登山道になった。脇には可愛いシコクママコナやアキノキリンソウなどの花が咲いていた。変化に富んだ硬い花崗岩の溝状の道は歩きやすいが、尾根に出ると道の左右が切れている場所が数か所あり慎重に歩いた。標高960m付近から急峻な三角錐の鎌ヶ岳と山の斜面が崩落した赤ガレが見えてきた。その先には足場の悪い小さな石が積み重なった東側斜面に三ツ口谷尾根の道があった。それにしても凄い崩落である。山の斜面から崩れ落ちた大小の岩がずっと谷底まで流れているようだ。程なく三ツ口谷分岐に着き水分補給をしてひと休みをした。

立ち休憩

 分岐には三ツ口谷方向は危険の看板がありロープも張ってあった。昨年、個人山行で長石尾根から三ツ口谷に降りたが一部登山道が土石流で無くなっていた。樹木の枝を掴みながら滝の横の急斜面を降りた記憶がある。赤ガレを眺めながら登ると直登コースは禁止のロープが張ってあった。巻き道を右に曲がるが急登が続き、ざれて滑りやすく三点確保の岩場の連続であった。殆どが若者の登山者ばかりで何回かは道を譲ったり先に行ったりで常に安全確保は最優先であった。三ツ口谷分岐から凡そ40分程で山頂に到着することができた。

山頂手前の急登

 NIリーダーを中心に握手を交わし御在所岳を背後にして登頂を祝った。休憩していると次から次へと若者のグループが長石谷、長石尾根コースから登ってきた。少し霞んではいるが北には御在所岳、北西に雨乞岳、南には入道ヶ岳、鎌尾根から水沢岳と見えた。

鎌ヶ岳山頂にて

 登頂できた喜びと山頂でいただく食事は最高に美味しい。今日の天気予報では日本海側はあまり天気はよくないようだ。空を見た限りでは雨の問題は無いと思うが疲れもありざれ場や岩場は下山のほうが危険であるので休憩を少し早く切り上げて時間をかけてゆっくり降りた。無事に登山口に着いた時はそれぞれ満願の笑みがあった。夏の暑さが和らぎ吹く風に爽やかさを感じる山行であった。

下山中、足元注意
峠まで戻ってきました。降りたら駐車地です。
<ルート図>

地理院地図

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