月報「わっぱ」 2024年2月(No.507)
【 一般山行 】 穂高明神( 1432m △なし ) ST
- 日程:2024年1月14日(日)(快晴)
- 参加者:L.YT、SL.NH、IK、OS、KF、ST、ST、TS、NY、MY、MK、MT、MM
- 行程:三城交番西駐車場4:00=桑名東IC4:50=亀山IC5:20=針IC6:35=県道220号=大又林道駐車場7:45~8:00-林道終点8:45-明神平11:05-穂高明神11:45-前山12:00~12:50-大又林道駐車場15:20=三城交番西駐車場19:00(解散)
- 地理院地図2.5万図:大豆生(伊勢14-4) [北緯34°22′、東経136°06′]
新年早々に起きた自然災害、航空機事故は心が痛む。他人事ではないからだ。人々の協力を得て一日も早い復興を祈りたい。
穂高明神は三重県と奈良県の県境にある山で関西百名山の一つである。特に1、2月は各県から多くの登山者が霧氷を見に訪れ、駐車場を確保するのも大変だ。
大垣からはこの山は遠く、まだ星が瞬く早朝4時に出発した。心配した大又林道の路面は積雪が無く、順調に駐車場に着いた。広い駐車場には既に数多くの車が止めてあり、この山の人気が分かる。今日は少し暖かいので霧氷は見られるのだろうか。
ここから林道終点まで2.7キロ、凡そ40分歩くことになる。左側には四郷川が勢いよく流れているのを見ながら進むと、日本百滝の一つである七滝八壺の観光名所の標識があったが、観光をする余裕は無かった。
林道は一部凍っている所もあり、滑ったら怪我では済まされない所が何ヶ所かあった。林道終点に着くと登山ポストが設置してあり、リーダーが登山計画書を入れて登山開始だ。
暫く崩壊の激しいアイスバーンの悪路を歩く。橋を渡り、標高790m付近から緩やかな山道に入った。積雪は殆どないのだが所々が凍っているので気が抜けない。
850m辺りで最初の渡渉があった。補助ロープも設置してあるのだが、足を置く場所が凍結しているので慎重に渡った。続く渡渉を2回繰り返して小休止をした。
さらに進むと目を見張るような明神滝があり、滝の半分が氷瀑となっていた。ここを過ぎると針葉樹林帯が続き最後の渡渉を終えた。標高が上がるにつれて植生が変わり、広葉樹林帯になったが木々には雪さえも付いていない。
この先からは山腹をつづら折りに登らなければならないので、それぞれの判断でアイゼンを装着した。急坂を登りながら少しの期待をもって前山方向を見たのだが、霧氷は全くついてなかった。この暖かさでは霧氷を見る事が出来ないとこの時点で諦めたが、快晴なので真っ白に輝く積雪に木々の影が写り何とも綺麗だ。
登りきると広い平原の様な標高1350mの明神平に着いた。かつてここはスキー場だったようで、リフトの支柱の一部が残っていた。
栄養補給をして明神岳に向かうが硬く締まった雪は歩き易い。静かな稜線のブナの林を通り抜けると明神岳に到着した。展望は最高で南には大峰山系が見渡せた。
計画では2座目の前山に登って周回をする予定なので先を急いだ。途中に谷底からの強風だろうか、沢山のブナが根こそぎ倒れていた。
前山に着くと待ってましたとばかりにメンバーの数人がシリセードをしながら一気に颯爽と滑降した。雲一つない青空の中、前山の中腹辺りで春暖の中、昼食を摂りゆったりとくつろいだ。そのおかげか下山は速かった。
霧氷は見られなかったが、穂高明神からみた広大な台高山脈が何処までもずっと続いていたのが印象的だった。
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