大垣山岳協会

陽だまりの中の穂高明神 2024.01.14

穂高明神

【 一般山行 】 穂高明神( 1432m  △点無し ) ST

  • 日程:2024年1月14日(日)晴れ
  • 参加者:L.YT、SL.NH、IK、OS、KF、ST、ST、TS、NY、MY、MK、MT、MM
  • 行程:三城交番駐車場4:00=桑名IC4:50=亀山IC出口5:20=針6:35=県道220号=大又林道駐車場7:45―出発8:00―林道終点ー787m8:45ー明神平11:05ー穂高明神11:45ー前山ー12:00~12:50―大又林道駐車場15:20=三城交番駐車場19:00
  • 地理院地図2.5万図:大豆生

 穂高明神は三重県と奈良県の県境にあり台高山脈の北部に位置するが大垣からは遠い。Yリーダーの計画では駐車場出発が4時で早いが、3時50分には参加者全員が揃っていた。高速道路を走り凡そ3時間半かかって順調に大又林道駐車場に着いた。ここに至る県道220号は積雪が多いと道路は凍ってチェーンも装着しなければならない道だが雪はなかった。広い大又林道駐車場には既に多くの車が駐車してあった。

駐車場には薄っすらと雪が付いていた 他県ナンバーが多い

 本来はさらに奥まで車で行けるのだが駐車する所が大きく崩落して止める事が出来なくなりここから凡そ2・7キロを終点まで歩かなければならない。しかし行程時間が長くなるが問題はない。

 四郷川が左側に流れ途中には日本百滝である七滝八壺の観光地があった。

七滝八壺の滝は台高山脈を源として大又川にそそぐ七つの滝の総称

 観光したい気もするが、時間がない。傍らを流れる渓流は美しく幾つもの滑滝があった。

県道220号を歩くが参加者はみな速く付いていくのが大変だ

 魚止の滝という観光名所があったがこの名勝も見送った。

魚が言ったかは知らないがもうこれ以上先は泳ぐ事が出来ないと引き返したそうでついた名前が魚止めの滝

 長い林道も終点に近づいてきた。この辺が県道220号の起点である。沢登りや魚釣りの人がみたら心が騒ぐ滑滝の渓流が続く。

Yリーダーが登山届を入れたここが登山口である

 看板の告の通り登山道は悪路で所々凍っていて気が抜けなかった。ここで滑ったら渓流に落ちるか、 打ちどころが悪ければ大変な事になる道であった。

悪路を過ぎていよいよ渡渉の始まりだが石が凍結して足の確保に集中

 このような幅の広い渡渉が三回ほど連続続いた。補助ロープはあるのだが頼りきったら逆に危ない。渡る石場に集中しているのでこの時だけ会話は無く静かになる。

 三回目の渡渉を終えてそろそろ休憩がほしいと思っていたら先には目を見張るような明神谷がありそこからは明神滝が流れていたが、半分は氷瀑だった。数人の登山者が岩に登って凍った滝の写真を撮っていた。木々に霧氷は付いていないがやはりここは寒い所だ。

明神谷からの撮影なので迫力にかける

 明神谷を越えて辺りは針葉樹林帯になり最後の渡渉を終えた辺りから登山道は凍って滑り易くそれぞれの判断でアイゼンを装着した。

 標高990mからは植生が変わり広葉樹林になったが木々には全く霧氷は付いて無かった。

 この辺りから前山が見えたが山頂付近にも霧氷は無かった。美しい霧氷を期待したのだが残念であった。

広葉樹林の登山道を進む (写真提供 Nさん)
明神平に到着 あしび山荘付近には旧スキー場のリフトの一部が残っていた (写真提供 Nさん)

 ここで大休止をしたが、本当に雪がない。こんなにも雪が少ない明神平も初めてだ。穂高明神に向かう途中からは硬く締まった積雪になりアイゼンが気持ちよく刺さり快適に登った。

こんなところが山頂?というような所に山頂はあった  写真は昨年の穂高明神山頂 (写真提供 Mさん)

 展望は素晴らしく南を眺めると大台山脈が広がっていた。集合写真を撮り計画では前山方面に周回する計画なので先を急いだ。途中には山々の谷底からの強風だろうか、ブナの大木が根こそぎ倒れていて異様な感じがした。

前山からは爽快にシリセードができる ここはかってスキー場だった

 前山に着くと待ってましたとばかりに板を出して数人が滑る。風を切りながら速い。

陽だまりの中ゆっくり昼食を摂り終えて下山開始である (写真提供 Nさん)

 山は速く難なく駐車場に着いたがまだ沢山の車が止めてあった。時間の許す限り冬山を楽しんでいるようだ。

 霧氷は無かったが昨年同じ時期にこの山の下調べで穂高明神を登ったMさんに写真を頂いた。

 霧氷は美しくこの山に登山者が集まる訳が分かるようだ。

昨年の青空の中に輝く氷の世界 (写真提供 Mさん)
<ルート図>

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