大垣山岳協会

点名・円原、峰山 2023.11.04

峰山

月報「わっぱ」 2023年12月(No.505)

【 一般山行 】 点名・円原 ( 871.3m Ⅲ△ )、峰山 ( 881m △なし ) YC

  • 日程:2023年11月4日(土)(晴れ)
  • 参加者:L.SM、NY、YC
  • 行程:岐建駐車場7:15=道の駅ラステン洞戸(SMさん合流)8:30=西洞納谷林道=駐車地9:30-三本杉峠登山口9:50-円原12:30-峰山13:40~14:00-林道15:00-駐車地15:15=道の駅=大垣18:00(解散)
  • 地理院地図 2.5万図: 下洞戸(岐阜3-3)、谷合(7-1)[北緯35°39′/東経136°45′]

 「円原」は石灰岩の台地で鈴鹿の御池岳と同じ山容です。山一帯に広がるカレンフェルト(石灰岩石柱群がゴツゴツ露頭している地帯のこと。地中には鍾乳洞が多い)と、円原の東南辺りのドリーネ(石灰岩の溶食窪地)を楽しみに参加しました。5日の天候が悪く4日に急遽変更になったため3人の山行となりました。

 西洞納谷林道の集落跡奥に駐車して、林道を歩くと右手に山小屋「峠の我が家」があり200m先の三本杉峠の東斜面からとりつきます。西洞谷の枝谷に降りる予定でしたが、斜面が急なため尾根を南に進みます。岩の壁が現れたり両側が断崖絶壁の細尾根になったり緊張の連続のなか、やっと杉の植林帯に変わりホッと一息。沢はどこも水が無い枯沢で、水は石灰岩質の地中に約2キロ潜り別の岩間から湧き出て伏流水となります。高原状の台地に出た所で地図読みし、ここからは円原の方が近いので、先に峰山に行く予定を変更し708m標高点に向かい尾根を登ることにしました。

 急斜面を登るとカレンフェルト地帯となり石灰石の露石の中、真直ぐに伸びる杉の幹から自然林の自由に伸びる幹へと景色が変わり、独特な雰囲気です。岩を避けて進んでいくと杉の木の下に三角点がありました。5年前に三角点踏査で登った会の方の記録で、「標石とスギが相撲を取っているようだ」と記してありましたが、今はスギが勝ちそうで標石が押され傾いています。写真を撮り直ぐ峰山に向かいます。

 カエデ、コナラ、シロモジの紅葉した葉の隙間から気持ちいい陽射しを浴び歩いていると、直径2m程の大きなドリーネがあり覗き込むと深さは5m程。小さい落し穴の様なドリーネもあり、暗くて深く石を落としても恐ろしいことに底に落ちる音はしません。

黄葉した石灰岩の大地を進む

 峰山山頂までの踏み跡も無いので、地図を片手に確認しながら倒木帯を越えると木々の間から峰山が見えました。頂上まで緑の人工林と色とりどりの広葉樹の境目を登り、緩やかな山頂で「峰山」の山名版を見つけました。熊よけの爆竹を鳴らし、3人で楽しいお昼です。

 帰りは、標高差200mを真っ直ぐ下るだけだと思いきや、ネズミサシの低木が一面にありチクチクとささり痛い。それを避けて下っているといつのまにか私1人になり、焦って微かに聞こえる鈴の鳴る方に向かい合流します。前方上に白いガードレールが見え林道に上がると、峠の我が家の山小屋にでました。

 今回、標示物や登山道の無い山では、事前にしっかり地形図や情報を調べ、地図読み出来るようにしなくてはいけないと反省しました。

<ルート図>

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