大垣山岳協会

ホノケ山 2023.10.18

ホノケ山

月報「わっぱ」 2023年11月(No.504)

【 週日山行 】 ホノケ山 ( 736.7m Ⅱ△ ) AM

  • 日程:2023年10月18日(水)(快晴)
  • 参加者:L.AM、IY、OS、OC、KM、NT、FT、FM、HY、MK
  • 行程:岐岐建荒尾駐車場6:50=小谷SIC=今庄IC=ホノケ第2駐車場8:50~ 
     9:00-稜線分岐9:30-切通し9:50-光林坊生害の地10:30-菅谷峠10:40-ホノケ山11:30~12:30-菅谷峠13:15-登山口14:30~14:40=今庄IC=小谷SIC=岐建荒尾駐車場16:50(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:今庄(岐阜14-1)[北緯35°48′/東経136°08′]

 今日は雲一つなく快晴、絶好の登山日和に恵まれた。参加者10名の平均年齢は77.9歳と超高齢者集団である。皆さんスタート前から満ち満ちて元気一杯。今回目指す山は、昨年の忘年山行で雨天中止になった「ホノケ山」。福井県越前市に聳える山。カタカナ表示の山は珍しい。その昔、狼煙台があったことから「火の気」→「ホノケ」になったという説がある。

 今庄ICを下りR305に入り5km西進しトンネルの手前にホノケ山第2駐車場入口がある。本日福井県から参加のOCさんが既に待機しておられ一安心する。赤い三角コーンを道路端に移動し第2駐車場を目指す。5分ぐらい走行すると終点。ここが登山口。走行距離97㎞、所要時間2時間。既に2台の車が停まっていた。登山口には山頂まで100分と表示されていたが我々は超高齢者集団、お構いなく急坂をゆっくり登っていく。

 30分ぐらい歩くと瓜生野への分岐に着く。ここで一服。さらに尾根道をジグザグ登っていく。この道は敦賀から武生を結ぶ最短コースの古道として「塩の道」と呼ばれている。正式な記録が残っていないことから「まぼろしの北陸道」とも呼ばれているという。

 やがて「切通しの道」に変わる。案内板には尾根を蛇行する道は雪深い冬を考えて作られた。深いところでは6mもあったといわれる。数百年にわたる人馬の通行で出来た道と記されている。U字溝の滑りやすく登りにくい道を慎重に進むと小広場に着く。ここには「佐々生光林坊生害の地」という看板がある。石碑もある。説明文には朝倉の武将として数々の武勲を立てたが一向一揆によってこの地で自害して果てる」と記されている。格好の休憩地である。

 しばらく休んで山頂目指して一旦下っていくと立派な林道に出る。ここが菅谷峠である。広場には東屋もある。ここからの展望は絶景だ。眼前に日野山が大きく迫り存在感がある。遠くには部子山、さらに遠く白山が遠望できる。しばし休憩。前方には急登の階段が待っている。ここを登りきるとやがて両サイドが見事なブナ林の尾根に変わる。紅葉はまだ早い。道脇には丸い窪地がある。江戸時代の鍛冶屋炭床場らしい。傾斜もきつくなる。胸突き八丁だ。山頂まで500mの表示が現れる。一気に山頂をめざそうとするが駄目だ。山頂まで400mの表示で休憩。若いころは一気に登れたのにと悔やむ。急登は続くが最後の頑張りを示すと前方が開けてきた。大きな山頂表示板が目につく。待望の山頂だ。やっと辿り着いた。

 到着時刻は11時30分。2時間30分を要した。登山口の山頂まで100分の表示と大違いだ。時間より登ったことに意義がある。二等三角点の前でバンザイ三唱。昨日88歳の米寿を迎えられたばかりのIYさんにお願いした。力強い発声だった。この調子で100歳まで登って欲しいものだ。我々の目標だ。山頂の広さは手ごろだ。皆さん輪になって自分の場所を確保して待望の食事に入る。時間はたっぷりある。天気の心配は不要。会話が始まる。笑顔が弾ける。食が進む。OCさんから稲荷ずしとリンゴの差し入れ、沢山ある。皮もむいてある。こんなに重いものをよく担ぎあげてくれたものだ。彼女の心づかいに感謝!感謝!おいしくいただく。北西側には日本海が望める。前方は樹木が成長して展望は今一。秋の日差しをいっぱい浴びて山頂を楽しむ。

前日に88歳となったI氏に万歳三唱

 下山は往路を戻る。ブナ林のなか、こんな急登、こんな悪路、よく登って来たものだと感心しながら快適にルンルン気分で下るとあっという間に駐車場に着くことが出来た。超高齢者集団にはまだまだ余裕があった。次はどの山に登るか、少年のように目が輝いていた。皆さんお疲れ様でした。

<ルート図>

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