月報「わっぱ」 2023年9月(No.502)
【 一般山行 】 法恩寺山 ( 1356.6m Ⅲ△ )、経ヶ岳 ( 1625.2m Ⅱ△ ) FI
- 日程:2023年8月6日(日)(晴れ)
- 参加者:CL.NY、SL.FT、ST、FM、FI、MY、MK、MT、YC
- 行程:岐建荒尾駐車場5:00=駐車地8:00~8:15-法恩寺山9:10~9:15-伏拝9:50-10:00-北岳11:35~11:40-経ヶ岳12:00~12:50-駐車地16:25~16:50-岐建駐車場20:30(解散)
- 地理院地図 2.5万図:越前勝山(金沢8-4)、願教寺山(同8-2) [法恩寺山:北緯36°04′/東経136°36′][経ヶ岳:北緯36°03′/東経136°37′]
今日の一般山行は、日本三百名山の一座の経ヶ岳。「わっぱ」で案内された計画は林道登山口より保月山経由のコースであったが、送付されてきた計画書には、林道が閉鎖されているため、かなり下った奥越高原青少年自然の家からスタートし、当初の予定より2時間余分にかかるとあった。この暑い時期の登山としてはかなりハードな山行になることが予想されたが、前日リーダーから、「楽なコースを提案されたので、コースを変更する」旨の連絡があった。
新しいコースはスキージャム勝山から奥に入った中ノ平登山口から法恩寺山、北岳を経由して経ヶ岳を往復するコースで、奥越高原青少年自然の家からのコースよりは多少楽になるかと思われた。
山行当日朝の大垣は、台風の影響か真っ黒な雲に覆われていたが、現地に向かうにつれて雲がなくなり、現地は青空が広がっていた。
中ノ平登山口を出発すると、いきなりまっすぐ上に伸びる急な木の階段や荒れた石畳の登山道が続き、急登続きで早くも汗が噴き出てくる。左手にゲレンデトップのリフトが見える辺りからは傾斜も落ち、甘い香りのするリョウブの花が咲き乱れる登山道を歩いていくと法音教寺跡の小さなお社があった。そこからひと登りするとリンドウが咲く三等三角点のある法恩寺山に到着した。
山頂には展望台と山座同定盤が設置されていて、展望台からはこれから向かう伏拝(ふしおがみ)、北岳から経ヶ岳へ向かうコースを一望できた。
法恩寺山から一旦下り、二つほどのピークを越えると伏拝に到着した。ヒヨドリソウが咲く横に「白山伏拝は、越前(白山)禅定道に関連した旧跡で、白山をここから拝んだ場所と考えられる」と書かれた説明板があり、登山口からこの伏拝までは、越前(白山)禅定道の一部を歩いてきたことが分かった。
伏拝から南東に方向が変わる。いったん急な坂をくだり、ブナやダケカンバに囲まれた気持ちの良い登山道を登ると展望が開け、目の前の赤兎山、大長山の後方に白山連邦が一望できた。ふだん白山を西側から見る機会が少ないので、その景色の素晴らしさに思わず見とれてしまった。気持ちの良い笹原の稜線を歩き、赤兎山への分岐を過ぎると北岳に到着した。
北岳からは風になびく笹原の中に経ヶ岳まで延びる登山道が見え、シモツケソウやツリガネニンジンが咲いている整備された気持ちの良い笹原の登山道を登っていくと、二等三角点がある経ヶ岳の山頂に到着した。そこからさらに100mほど進むと、経ヶ岳の山名板がある広く開けた場所があった。
そこは360°の展望で、白山、赤兎山、野伏ヶ岳、荒島岳、部子山等々、遠くにはピラミダルな屏風山まで見ることができた。リーダー曰く「ここには何回も来ているが、自分達だけで占有できるのは初めて」とのことで、心地よい風に吹かれながらゆっくりと昼食休憩をとることが出来た。
小一時間休憩した後、来た道を戻ってほぼ予定通りの時間に駐車地に戻ってきた。駐車地に着くと朝車のトランクに積み込んだ冷えたスイカが振る舞われ、疲れが癒された。帰りは北陸自動車道の渋滞に巻き込まれたため、予定より30分程遅れて大垣に到着した。
長時間の山行ではあったが、気持ちの良い登山道と素晴らしい景色を見て、もう一度登ってみたいと思う山にまた一つ出会えた。
地理院地図
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Photo by Miyazawa
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