大垣山岳協会

三峰山 2023.01.08

三峰山

月報「わっぱ」 2023年2月(No.495)

【 初登り・月例山行 】 三峰山みうねやま ( 1235.2m Ⅰ△ ) 清水 友子

  • 日程:2023年1月8日(日)(曇り)
  • 参加者:CL.清水友、SL.丹生統、大谷早、加藤美、後藤正、塩川眞、竹森せ、宮川裕、宮澤健、森川浩、山田真、山本知、若山和
  • 行程:中之江駐車場5:00=桑名東IC=久居IC6:40=国道165号=県道15号=国道368号=御杖道の駅=みつえ青少年旅行村駐車場7:40-登山口7:55-避難小屋8:30-五本杉避難小屋9:40-三峰山10:20-八丁平10:30~11:00-新道峠12:00-林道分岐12:50-青少年旅行村13:35-駐車場13:45=大垣17:05(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:菅野(伊勢14-1)[北緯34°27′、東経136°12′]

 南西の空に満月が浮かぶ早朝に集合し、三重と奈良の県境にある三峰山に向かって出発した。この山は美しい霧氷で有名であるが条件が揃わないと見られない。期待を膨らませながら標高565mの御杖旅行村駐車場に着いた。

 南に聳える三峰山を見ると雲に覆われているが、山は真っ白で初登りに相応しい山行になりそうだ。計画は登尾ルートから入山し新道ルートに下山する予定である。

 舗装道を真っすぐに行くと登尾と不動滝ルートとの分岐があった。橋を渡り杉の木が両側に立ち並ぶ登山道を登ると山上方面2900mという看板があった。登りきると林が切れて、開けた所に避難小屋があった。中には中央に炉があり焚火が出来るようになって、屋根には煙突まで付いていた。

 小屋前にある舗装道の急な階段を登った所から雪が少し出てきた。暫く杉林が続くが、標高900m地点からは広葉樹林と杉の入り交じった尾根になった。標高が上がるに連れて寒くなり、樹木には小さなエビの尻尾が付いてきた。樹木は氷の様に白く輝き、幻想的な風景の一面の銀世界となった。

 傾斜はきつくなりまた積雪も多くなってきたので、何も見えない展望地でアイゼンを装着した。風は穏やかなのだが辺りはガスに覆われて寒い。まるで冷凍庫の中にいるようだ。

 程なく標高1102mにある大きな五本杉避難小屋に到着した。この小屋も焚火が出来るようにしてあり、何と燃やすマキと鍋まで設置してあった。登山者は4人位休憩されていたが、我ら13人が一気に入ってもまだ小屋は十分ゆとりがあった。朝が早かったので、各自軽い腹ごしらえをした。ここは不動滝ルートからの合流点でもある。

 小屋を出て標高1190mの三畝峠まで登るとヤシオツツジやドウダンツツジにびっしりと霧氷が付き、まさに氷の白いトンネルとなった。八丁平への分岐を過ぎると御嶽山ビューポイントが有った、運が良ければ見えるらしい。すぐに1等三角点のある山頂に到着したが、三角点は雪に埋まっていた。昨年企画があった学能堂山や局ヶ岳が東方向に一望できるはずだが、ガスで展望できなく残念だ。ここで体験山行のWさんを交え初登り登頂を祝った。

三峰山頂上で霧氷をバックに参加者一同

 山頂は吹きさらしなので八丁平に下り昼食を摂った。登山者は徐々に増えて広い原っぱは一杯になりつつあった。樹木の間にいても寒く早々に食べ終え、山頂西側の三畝峠から新道ルートに向かって下山を開始した。積雪は20~30㎝位はあると思うが、ルートはしっかり付いていた。

下山開始

 茶色い幹が鮮やかなヒメシャラやブナの樹々の間を縫う様に進むと、高見山方面に向かう分岐があった。そこを右に曲がると道幅が狭い山道になった。九十九折りに下ると霧氷はなくなり早くも樹木は芽吹きの準備をしているように思われた。程なく標高858mの新道登山口に到着した。アイゼンを外しうっすらと雪が付着した舗装道路を2キロほど歩いて駐車場に到着した。今年の初登り三峰山は期待した美しい霧氷が見られて、楽しい山行になりました。

<ルート図>

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