大垣山岳協会

2023年正月登山・御在所岳藤内沢 2023.01.03

藤内沢3ルンゼ

【 個人山行 】 鈴鹿・御在所岳藤内沢 NT

 年末は妻の監視下に置かれて大掃除に精を出し正月2日は酒浸りであった。正月3日目も駅伝を見ながらチビチビと思ったが天気がまずまずとのことで大ちゃんと藤内沢の約束をした。この冬は運動不足で腹周りが気になっていた。

<ルート図>
  • 日程:2023年1月3日(火)
  • 参加者:L.NT、GM、SD、SM
  • 行程:鈴鹿スカイラインゲート7:55-藤内小屋8:43-テスト岩9:45-Ⅲルンゼ10:53-山上公園遊歩道11:17-鈴鹿スカイラインゲート14:07
  • 地理院地図 2.5万図:御在所山

 今日は正月の3日、前日にDちゃんから駐車地を心配して電話が有った。「そう思って関ケ原の集合時間を早くした」と答えたが心配だった。案の定、駐車場は満杯でゲート前に膨らみを見つけかろうじてセーフだった。

 日向小屋を過ぎた所の最初の橋が新調されていた。手摺りにミニの雪ダルマと思ったがアヒルが10羽であった。

 藤内小屋の前広場では餅つきが行われていた。餅と共に御神酒が振舞われハッピを着た人もいて大賑わいで有った。青春時代には随分世話になった懐かしい小屋だが先代夫妻でのこと、振る舞い酒の御相伴は少し気が引けて遠慮した。

 兎の耳辺りでは籐内壁が霞んで見えていた。ここまで来ると積雪が多くなって石と石の窪みや隙間が雪で埋まっており歩きやすかった。気温が高いのか雪も柔らかい。

 藤内沢出合でアイゼンを着けたが他にも4,5人が準備中で今日は大変な混雑が予想された。スカイラインゲートは施錠されていたが解錠して通過する地元車を何台か見たし、蒼滝橋付近の駐車場は満杯で有った。おそらく年末から相当数の登山者が藤内沢に入っていると思われた。

 先行するG君をテスト岩付近で止めた。4人で藤内滝に向かって合掌、ここに眠る「Tに挨拶をした」Dちゃんは例年のこと故承知だがSは「えっ」と戸惑っただろう。1年に1度だが「Tに会いに来る」ことで薄れかけた安全登山の誓いを新たにしている。

 我々の若い時代は藤内滝の右岸壁を左上して尾根に出て滝を捲いたが今はⅠルンゼ側から中尾根下部を越しトラバースして滝上に下りる。今年は雪の付着状態が良かったのか岩のバンドが広く感じて簡単に滝上に出た。

 コウモリ滝は絶好のシャッターチャンスだ、谷の上部からP6フランケと四日市を見下ろした絵にしたいが若者3人の歩行スピードについて行けない。情けないが下からのアングルになって締まりのない写真になってしまった。

 この日は雪が舞うかと思えば気まぐれに晴れ間が覗き少し希望を持たせた。雲が切れた束の間に振り返ると前尾根P6フランケとその先に四日市の市街が見下ろせた。

 雪の階段を黙々とひたすら登る、先行する仲間を追うが離されるばかりで辛かった。昨日体重計に乗ったら4㎏増えていたがそれでも正月の飲食を我慢できない。老いとは摂生が出来なくなることなのか。(S撮影)

 鋸岩に到着した。年中風が渦巻いて岩も樹木も乾燥した雪が纏わりついて寒々しい景色だった。下方に前尾根のヤグラが見えている。

 Ⅲルンゼの氷は発達途上で青さもまだまだ足りなかった。50年前の新人時代には初めて見たブルーアイスの美しさに魅了されたものだ。Ⅲルンゼは当時から人気で有ったが今日の混雑を見ると小さな氷が可哀想な気がした。

 Ⅲルンゼの混雑は予想されたことだが目の当たりにすると長居は無用で早く立ち去りたい気持ちになった。正面左のルンゼの踏み跡を追って山上公園を目指したが今度は遊歩道から下りてくる集団と鉢合わせした。アイスクライミングだけを楽しむ目的でロープウエイを使い登って来たようだ。

 山上公園遊歩道へ抜けると閉鎖された小屋の軒下を借りて休憩をした。周りには外国人観光客が花開いた樹氷に感激してはしゃいでおり賑やかだった。アイゼンとハーネスを着けたヘルメット姿で場違いの格好で有った。

 帰りは裏道を使って下山した。雪は踏まれておりアイゼンは不要と思ったが面倒で藤内沢出合まで我慢した。

 我々がクライミングに夢中な頃の盆・正月・ゴールデンウィーク、連休中の籐内壁は訪れる人もなくガラガラで有った。これがゲレンデである籐内壁の使命であった。何処の山岳会や山岳部も連休は穂高や剱岳等のアルプスで合宿を行いレベルアップに努めた。いつかはヒマラヤへと夢を見たものだ。合宿が晴天に恵まれて早く終わるとこれ幸いに藤内壁に駆け付け暗くなるまで壁に張り付いたことも有った。正月最中のⅢルンゼの混雑に登山の様変わりを認識させられた一日であった。完

地理院地図

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