大垣山岳協会

汾陽寺山 2022.08.07

汾陽寺山

月報「わっぱ」 2022年9月(No.490)

【 一般山行 】 汾陽寺山 ( 519.5m Ⅲ△ ) 清水 友子

  • 日程:2022年8月7日(日)(曇り)
  • 参加者:CL.田中恵、SL.藤野一、阿部育、安藤正、岩田嘉、大谷早、小倉繁、桐山美、後藤正、清水友、竹森せ、成瀬八、丹生統、藤井利、藤井眞、宮澤健
  • 行程:岐建荒尾駐車場7:00=寺尾ヶ原千本桜駐車場8:10~(汾陽寺へ車デポ)~8:30-166番鉄塔8:50-165番鉄塔9:40-汾陽寺山10:00~10:10-汾陽寺11:25~(昼食、車の回収)~12:30=岐建荒尾駐車場14:00(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:岩佐(岐阜3-4)

 連日気温が高い猛暑が続くが、ここ数日北陸を中心に豪雨とそれに伴う河川の氾濫などの災害の発生が伝えられる。この山行も天候が危ぶまれたが当日は涼し気な曇り空となった。

 武芸川町谷口にある通称桜街道の県道58号を走り、寺尾ヶ原千本桜駐車場に到着した。暑さ対策のため汾陽寺に下山してから駐車場までは歩かず、汾陽寺に車をデポして千本桜駐車場に戻る計画となっている。

 今回リーダー初デビューの田中さんを先頭に暑さ知らずの16名が真夏の汾陽寺山に向かって出発した。県道を南に歩くとすぐに汾陽寺山登山口に到着した。登山道の登り始めは九十九折りの急登が続く。前日の雨で滑りやすく、また左側は急傾斜の所もあり慎重に登った。道の脇にはミツバツツジや椿の樹々があり春には綺麗な花が咲くことだろう。登りきると緩やかな尾根道になり中電の166番鉄塔があった。ここで小休止をして、水分補給をしながら身体を慣らす。

 今日は真夏でも湿度が低いせいか、体力の消耗は少ない。周りは雑木林に覆われていてその隙間から時折吹く風が心地よい。支尾根を登りきって南北の長い尾根にでた。ここから2回ほど緩いアップダウンを繰り返し最後の坂を登ると標高430mにある165番の鉄塔に出た。北向きに180度の展望がひらけ、正面には面平山、北には高賀山が見えた、その鞍部に白山が見えるらしいのだが、雲に覆われて全く見えなかった。東をみると権現山が間近に見えた。

 最後の山頂直下の坂を登り標高519mの汾陽寺山に到着したが、展望は全く無し。リーダーはここで30分の休憩を取る計画だったらしいが、小休止だけにして山頂稜線を西へ汾陽寺方向に下山を開始した。平坦な道を快適に進むと分岐があり直角に左折する。ここは表示も何もなく間違って直進してしまいそうだ。長い急な下り坂で、滑りそうな小石がありここを慎重に下る。道はしっかりついているが倒木などで塞がれ、跨いだり潜ったりしながらの道ではあるが変化があり楽しい。

 標高が下がるに連れて樹木の間から夏の眩しい日差しが射しこみ下界の暑さが漂ってきた。しかし誰一人暑いとは言わない。暫くすると尾根から外れ不明瞭な谷筋道になるが渡渉を2回ほど繰り返し1時間半ほどで汾陽寺に到着した。

 ここは創建1441年の禅寺で、斎藤氏ゆかりの臨済宗妙心寺派の寺である。なんでも春日局がここを訪ねて参拝したと言い伝えがある。ここの境内で集合写真を撮りゆっくりと食事を摂っていると蝉の鳴き声が一面に広がりひと夏を謳歌しているようだった。

古刹、汾陽寺境内で参加者一同

 この寺まで車の回送をしてくださった皆さんには大変お世話になりました。帰り際に歩いた参道の杉並木と苔むした石畳みは600年間の歴史の流れを垣間見る思いがした。

<ルート図>

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