大垣山岳協会

蕎麦角山 2022.05.22

蕎麦角山

月報「わっぱ」 2022年6月(No.487)

【 一般山行 】 蕎麦角山 ( 1222.3m Ⅲ△ ) 中田 英俊

  • 日程:2022年5月21日(土)~ 22日(日)
  • 参加者:CL.堀 義、SL.竹森せ、SL.丹生統、大谷早、加藤美、清水友、田中恵、中田英、藤野一、宮川裕、宮澤健、三輪唯、村田美、山本千 
  • 行程:後述
  • 地理院地図 2.5万図:林(高山15-1)、打保(同14-2)

5月21日(土)(曇りのち雨)

  • 三城交番西駐車場2:00=ひるがの高原SA3:25~3:35=打保5:00(通行止)=池ヶ原湿原5:30(テント泊) 

 大垣を出発する時は小雨。しかし天気予報によると明日は晴れ模様。それを信じての今回の山行である。目的地は小白木峰に続く登山口の林道車止め。その周辺で前夜泊する予定である。ところが飛騨市宮川町の打保の集落に到着し、いざ林道ヘ車を乗り入れようとすると「工事中につき全面通行止」のバリケードに阻まれた。今回の山行前に堀リーダーが事前に下調べをしてくださったとの事で、その際工事関係者の方から通過可能の返事をいただいたそうなのだが。さすがに誰もいないバリケードをどけてまで進入することははばかられる。

 そこでリーダー判断により前夜泊の場所を変更。事なきを得、予定していた白木峰への登山は仕切り直しとなり目的地もリーダーの提案で「蕎麦角山」に変更となった。

 宿泊地は打保から東へ入った「池ヶ原湿原」。30分程で到着。舗装された広い駐車場があり、雨除けのテントも2張立っていた。雨は止まないが、駐車場にそれぞれテントを張り、食事は大きいテントの下で雨に濡れる事もなく摂ることが出来た。楽しい酒宴となり、少々飲み過ぎた私は反省しきりである。

池ヶ原湿原。水芭蕉は盛りを過ぎていた。

5月22日(日)(小雨のち晴れ)

  • 泊地6:00=林道入口車止6:40~7:00-第2分岐8:05~8:15-林道終点9:25~9:30-蕎麦角山10:30~10:45-林道終点11:30~12:10-第2分岐13:00~13:10-車止13:35~13:50=ぎふ大和PA=三城交番西駐車場16:50(解散)

 早朝、出発前に池ヶ原湿原に立ち寄る。綺麗に管理された湿原で、水芭蕉の花が美しく咲いている。いつかゆっくりと訪れたい場所である。

 打保からのルートとは別な道を通り、国道360号に出る。しばらく西に向かい、西忍の集落の所に林道の入口がある。

 そこはゲートでしっかり封鎖されており、準備をして林道を歩き始める。夕べまでの雨はすっかり上がり青空が広がりだした。今日の行程は林道歩きが大半を占めているようだが皆で話をしながらのんびり歩くのも楽しく、時々丹生理事長の花の説明も入り勉強になる。「タニウツギ」「ヒトリシズカ」「チゴユリ」等の花を教えていただいた。話に夢中になり、林道分岐1をそのまま過ぎてしまうハプニングもあった。林道分岐2からは舗装が切れて地道となる。林道分岐3を右折してしばらくで長い林道歩きも終わり、尾根に取り付く。

 思ったより踏み跡が薄くヤブも少々かかっており、藤野さん、丹生理事長が用意していた赤布をつけながら高度をかせいでゆく。ブナやカラマツの並ぶ美しい森を歩くのは緑のシャワーを浴びているようでとても気持ちが良い。

 やがて三角点の近くに到着したが、目立った切り開きや目印のようなものが無く皆でしばらく三角点探し。そして見事私が三角点を発見した。周りをヤブがおおっており、近くに「蕎麦角山」の山名プレートがかかっていた。美濃の三角点踏査を手掛けてきた我々からすると、保護石も無く今にも土に埋もれてしまいそうな三角点が気の毒に思えてしまった。

 腰を落ち着ける場所もないので尾根に取り付いた林道終点まで戻りランチタイムとした。大休止の後往路を戻る。登りもそうだったが下りも女性陣のおしゃべりが楽しげである。ふと見上げると淡紅色の卯の花。青空をバックに緑がまぶしい。「忍び音もらす夏は来ぬ」。夏山シーズンの到来である。

<ルート図>

地理院地図


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