【 個人山行 】 岩岳 ( 999.5m Ⅲ△ ) 丹生 統司
我が会ではホームグラウンドである美濃の山を100山(A級30・B級30・C級40)指定して完登者を表彰しバッジを贈呈する制度がある。この度B級の完登に御一緒した報告である。
- 日程:2022年4月23日(土) 曇り
- 参加者:藤野一、中田英、丹生統、村田美、山本知
- 行程:駐車地8:15-登山口8:25-岩岳山頂10:40~11:35-駐車地13:45
- 地理院地図 2.5万図:谷合
明日4月24日は市民登山であるが当日は雨の予報で早々に中止となった。中止の報を受けて前夜遅くに急遽23日(土曜日)の岩岳山行が決まった。F氏が美濃百山B級を1山(岩岳)残しており、この際片付けよう。ついては参加をとなったのである。
岩岳登山口の案内標識横から杉林を潜るように入ると薄暗く湿気が多い、いかにもヒルが好みそうな適地だ。早足で東の尾根に向かってトラバース道を駆け抜けた。
この山は昨年12月に会で計画されていたが当日は伐採中で入山が禁止された。急遽、別の山へ変更した。訪れて見ると尾根は間伐されて風通しが良くなり明るくなっていた。
尾根に取り付くと登り一辺倒であった。標高600mで平坦地に出てヤレヤレやっと休憩ができた。地を埋めた落ち葉が膝に柔らかく芽吹いたばかりの新芽が目にやさしかった。
「胸突き八丁」と書かれた標識が木に括られている標高650mから急登が始まった。フィックスロ-プが張られており使用した。雨降り時は滑って厄介だろう。
この尾根一番の急傾斜地である。ロープが張り巡らされていた。何年前だったか会でこの山を沢と尾根から同時登頂した。その時は踏み跡程度で要所に目印を付けて登ったはずだ。山頂で和やかに食事タイムを過ごした後に沢班・尾根班一緒に下山した記憶がある。
イワウチワ平の標識と立ち入らぬようにロ-プが張めぐらされていた。しかし、まだ葉も小さく花芽も確認出来なかった。
最後の急登と思われる。嘗ての踏み跡だろうか、大岩の間が風雨と登山靴で削られたのか窪んでいた。道はその凹みを避けるようにつけられていたが表土が靴で削られて木の根が出て来ていた。
標高が900m近くではミツバツツジがまだ満開で有った。近くにシロヤシオが蕾を大きく膨らまし開花間近であった。
辛い急登を終えると傾斜が落ちて歩きやすくなった。木々の丈も低くなって山頂が近いと教えてくれているようだ。
丈の低い樹木を抜けると切り開きが有って直径5mほどの平地が確保された山頂だった。目の前にタムシバの白い花が灌木の中から歓迎してくれていた。
岩岳は標高が999mである。アニメで999のタイトル名のテレビ番組があったような、それを模したような山頂の山名板がネジキの木に括られていた。
平地の中央に点名・檜山Ⅲ等△が有った。標石柱の周りを保護石替わりに石が囲んでいた。
F氏はこの日に美濃百山B級完登であった。彼の完登を祝して万歳をした。来年1月の総会にて表彰状と銀バッジが贈られる。更にC級(金バッジ)を目指していただきたい。
先の文中でも触れたが岩岳は何年か前まで登山道がなく訪れる人は少なかった。道が整備されネットで紹介されて来訪者も多くなったと思われるが駐車地捜しがネックである。
岩岳山麓の根尾板屋は東谷川沿いの集落で平地が少ない。登山中の駐車で地元の方々に迷惑をかけない気遣いが必要である。今回林道の膨らみに駐車して出発したが下山後の帰り支度はヒルの出没を警戒して広く明るく地面が乾いた駐車禁止のコーンを置いてある三差路で行っていた。僅かな時間と油断が有った。そこへ地元民の車が帰って来て通行を妨害することになった。「平身低頭」したが怒りを静めることは出来なかった。いやはや大失態、地元の方々への迷惑行為を恥じている。大変申し訳ありません深くお詫び致します。完
コメント