月報「わっぱ」 2013年8月(No.381)
【 一般山行(沢コース) 】 岩岳 ( 999.5m Ⅲ△ ) 小林 和雄
- 日程:2013年6月23日(日)
- 参加者:L.平木勤、佐竹良、古林定、杉本眞、中田英、竹森せ、大橋辰、川合幸、柴田悦、小林和、林旬子、北川洋、伊藤正、後藤正
- 行程:大垣5:50=樽見駅6:30~7:00=岩岳登山口7:30-大谷入渓8:00-40m大滝(標高約450m)9:40-30m大滝(標高約700m)10:35-鞍部12:00-岩岳12:20~13:30─登山口14:45=大垣16:00
- 地理院地図 2.5万図:谷合
大谷沢登りコース
梅雨というのに、今日も天候が崩れる心配はないようだ。樽見鉄道の樽見駅でメンバーが勢ぞろいして、3台の車に分乗して板屋の岩岳登山口に向かう。今回は尾根、沢の同時山行で我々より一時間程後に尾根組がこの登山口から登り始めるはずだ。
沢組総勢14人を3チームに分け、おさるさんチーム、うさぎさんチーム、たぬきさんチームという楽しい名前が付けられた。私はたぬきさんチームだ。植林帯を歩いているとあちこちからキャーキャー声。ヒルの出現は聞いていたが、予想以上のようだ。
登山道と別れて、水平道を進んでいくと2本目の沢が大谷だ。入渓からしばらくは爽快だがやがて数メートルの滝が行く手を阻む。直登は難しく高巻く。その上にも同じような規模の滝。さらにその上にも。左右から巻くが急な泥斜面が多く気が抜けない。懸垂下降をしたところもあった。
中には楽しく登れる小滝も幾つかあり、メンバーが列を作り順番を待って進んでいく。ロープ無しで登るベテランに対して経験の浅い者はロープのお世話になった。
左手に枝沢を分けたところで軽い休憩。その後さらに本流を進んでいくと後から「違うぞ」の叫び声。予定ルートはここで本流から左手の枝沢に入る。気付いたリーダーが呼び止めたようだ。先行しているチームは奥の滝を巻き上がっていたが全員で声をあげ、戻ってもらうことができた。
枝沢に入り数十mで岩壁とも思えるような滝がかかっていた。40m大滝らしい。水量があればすばらしい滝なのだろう。大滝を右手から巻いた上部では巨岩が行く手を阻む。左右には岩壁がそそり立つ。これが岩岳と呼ばれる由縁であろうか。登山道を歩いていては分からない姿だ。
小滝を幾つか越えると黒い岩肌の30m大滝が現れる。ここも水量は少なく滝にくっついてもちっとも濡れない。ここで記念撮影。
左手の枝沢を少し登って小尾根を乗っ越すと大滝の上に出た。滑った滝を幾つか越えると次第に斜度を増す。最後はブッシュをつかみながら息も切れ切れ。踏み跡なしの薮をかき分けながら進むと山頂直前の登山道に出た。山頂では先に到着していた尾根組が笑顔で迎えてくれた。
尾根組、沢組が全員揃って、沢組リーダーの平木さんの音頭で万歳三唱。その後狭い山頂を譲って尾根組は下山の途についた。休憩中にみんながヒル被害の報告を交わした。私も足を一ヶ所やられていてズボンが赤く染まっていた。登山道を快調に下りた後、麓から見た岩岳はあれ程の滝や岩壁を抱くとは信じ難い穏やかな姿だった。
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