月報「わっぱ」 2022年3月(No.484)
【 一般山行 】 高戸山 ( 794.6m Ⅱ△ ) 田中 恵子
- 日程:2022年2月19日(土)(晴れのち曇り)
- 参加者:L.丹生統、阿部育、安藤正、岩田嘉、小倉繁、加藤美、金光鏡、桐山美、清水友、竹森せ、田中恵、成瀬八、名和妙、藤井利、藤井眞、藤野一、宮澤健、三輪唯、安村單、山本知
- 行程:中之江駐車場6:30=名神安八IC=東名日進JCT=猿投グリーンロード=愛知県道11号線=矢作ダム、釜井公園8:55-釜井の大まき9:05-反射板10:10-高戸山11:10~12:00-釜井公園13:40-中之江駐車場16:15(解散)
- 地理院地図 2.5万図:川ヶ渡(豊橋9-2)
冬場のこの時期の一般山行は、雪の少ない方面の山が選ばれますが、今年の冬は例年にない大雪にみまわれています。特に週末になると雪が降り積もるという状況が続いていました。 山行の申し込みはしたものの、いつ中止の連絡が入るか、天気予報とスマホをにらめっこする毎日でした。しかし、当日のお天気は午後3時くらいまでは大丈夫とのリーダーの判断で、予定通り出発できました。
目的地の矢作ダムと奥矢作湖は恵那市の南端に位置し、愛知県豊田市との県境になります。中央高速の恵那ICから国道257号でも行けますが、私たちは東名高速の日進JCTから猿投グリーンロードに入り、枝下ICで降りて矢作川に沿って走る愛知県道11号線を遡りました。岐阜県境に来て二つ目のダムが矢作ダム。その先奥矢作湖が南に大きく湾曲している先端にある釜井公園が目的地です。
高戸山はここから北へ尾根を登った先にあります。標高794.6m、二等三角点を擁する山で、「続ぎふ百山」にも選ばれています。かつての釜井集落は釜井公園の下、旧串原村の矢作川右岸にありましたが、ダム建設のため、今は奥矢作湖に水没してしまっています。
地形図では向かって右側の沢沿いに破線が記されていますが、向かって左側に「釜井の大まき」の案内板があり、その横から木の階段を登って、尾根に取り付きます。取り付いてすぐの所に祠があり、中には2体の石仏が湖の底に沈んだ集落を見守るかのように安置されていました。その先には、村から移された墓石や石仏がたくさん並べてありました。今年と思われる供え物もあって、湖底に沈んだ村を思うかつての村人たちの気持ちに心を打たれました。
そこを過ぎると右の谷から地形図の破線の道が上がってきて合流しました。その先尾根伝いに登っていくと、すぐに推定樹齢350年 幹回りが7mを超す大まき様が姿を現しました。アベマキの老木で、大枝は折損していますがその姿はとても勇壮で、長い間村のシンボルツリーとして大事にされてきたのが感じられます。
尾根道には所々に倒木がありますが、スギやヒノキの植林帯と雑木林で、積もった落葉の絨毯の上を気持ちよく歩けます。雪の心配もほとんど無く、唯一、眺望があまり望めないのが残念でした。
途中の反射板を過ぎると、やっと左手に山頂が見え始めます。木々の間から時々、陽の光が差し込みます。風はほとんどありません。
歩き出して2時間少々で頂上に到着です。頂上は平坦な広場になっており、アンテナ設備のある建物が建っていました。雪は少し積もっていましたので雪の少ない場所を選んで、車座になって皆で昼食を摂りました。
今回は若い方は30代、年齢の高い方は80代と幅広い年齢層の方が参加されていました。毎回そうですが、年代を問わずいろいろな話題のお話が飛び交っていて、楽しい時間を過ごすことができました。
それにしてもIさんやKさん、リーダーの後ろをぴったり附いて行かれ、驚くほど健脚でいらっしゃいます。こんなお姿からも、元気をいただけた山行でありました。
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